番外編 短編集7 ページ42
『猫には猫の得がある』
「にゃーん…Aー」
「はーい、クロおいで〜」
猫姿のクロは皿洗いを終えた彼女の足に擦り寄り抱き上げてもらう。そのままソファに移動し、彼女の膝の上でゴロンと腹を見せるとそこを慣れた手つきで撫でてもらった。
「よしよーし!」
「にゃあ〜」
クロは猫姿で彼女に甘えるのが好きである。普段は恥ずかしがって自分からはなかなか触れてくれない彼女が、猫姿の時だけは撫で回してくれるからだ。
「かわいいオレに癒されろ〜」
「かわいいよクロ〜!」
そう言って抱きしめられる。
柔らかい胸に抱きしめられ、自然と尻尾が揺れる。
(やわらけーなー…///)
やましい思いを悟られぬようにしながら胸に甘えるようにスリスリする。
「甘えるクロもかわいいね」
「だろ〜」
クロが彼女を堪能していると、ふと視線を感じた。視線の方へ目を向けると洗濯物を干し終わった真昼と目が合う。このえろ猫…と呆れた目で見られ、クロは彼女から離れると人の姿に戻った。
「えーもう終わり?」
「今日は終わりだ…///」
クロは彼女の隣に座り、肩を抱き寄せる。近くなった距離に彼女は少し頰を染めた。
先程は猫姿で甘えるのが好きと言ったが、無論人の姿でリードするのも好きである。自分の行動一つで表情を変える彼女に男としての喜びを感じる。
「じゃ、じゃあ今度は私が甘えてみよっかなぁ…」
「おー…甘えろ甘えろ…」
彼女はクロから離れるとぐっと体に力を入れてみる。だが何も変化が起きない。
「あれ!?猫になれない!」
「お前あんまり猫になることねーからやり方忘れたんじゃねーの?」
「えぇ〜!?うーん…猫になるイメージ猫になるイメージ…えいっ!」
ポンっとかわいらしい音がなり、煙に包まれる。だが猫にはならず、その頭と尻に白い耳と尻尾が生えるだけであった。
「あれ…?」
(かわいいっ…!)
「耳と尻尾だけ!?しかも戻らないよ〜!!」
「もうあえてそのままでいんじゃね?撫でてやるからおいで…」
「このままじゃ外歩けないし……ゴロゴロゴロ」
困りながらも撫でてくるクロの手に喉を鳴らす。
「まあ今はこのままでいいかにゃー」
〜〜〜
すみません、ここ数日体調が悪くて今は熱が出て寝込んでます…なので文章が変かもしれませんがお許しください…!
弓ちゃん遅れたけど誕生日おめでとう!٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪
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星歌(プロフ) - カコさん» 私も最近嫌いになれない人だなと思うようにはなりました…。この小説だと完全悪者扱いですよね…すみません…!! (2018年2月24日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 塔間さん嫌いにはなれないです…。 (2018年2月24日 16時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 唄さん» 大いに同感であります唄様…!!全てにおいて美しいですもんね、めんどくせーから家デートでとか言われても全然オッケーですもんね。むしろありがたき幸せ。クロ大好きです!! (2018年2月22日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
唄(プロフ) - 切実にあんな彼氏が欲しくなる、と言うかクロと言う名の彼氏が欲しくなりますね。 (2018年2月21日 21時) (レス) id: 4acb668125 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - お菓子の家さん» コメントありがとうございます!わあ〜!!なんとありがたきお言葉!!そう言っていただけると、もっと頑張ろうと思えます(*´∇`*) 頑張らせていただきます! (2018年2月20日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星歌 | 作成日時:2018年2月6日 20時