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番外編 人狼ゲーム6 ページ18

椿がそう呟くと、ロウレスは急に勢いよく立ち上がり怒鳴り声を上げた。



「誰なんスか!?誰なんスか人狼は!!
こんなことして楽しいんスか!?一体何が目的でこんなことをっ…」


「少し落ち着きましょう。気持ちは分かりますがあまり感情的になっては…」


「リリイ…オレ知ってるんスからね!?昨日ワーくんと何か揉めてたの!それで怒って殺したんじゃないんスか!?」


「ロウレス落ち着け。リリイ責めたって何にもならねーだろ…」


「兄さんだって十分怪しいんスからね!?
兄さん、1日目に殺されたあの使用人とよく揉めてたっスよね?兄さんがAを特別扱いしすぎるせいで仕事がうまく回らないとかなんとか……邪魔だったから殺したんじゃないんスか!?」



ロウレスの言葉に彼女は目を見開いてクロを見る。そんな話を聞かされたのは初めてだった。



「人狼は……そんな感情的に2人を殺したのかしら…?」


「マザーの言う通りじゃ。感情的になって殺すほど、人狼は甘くないと思うぞ」



その日は結局、話し合いでリリイが追放された。



ーーーーー



夜になると、クロはすっかり落ち込んでしまったロウレスを寝かしつけた後、いつものように彼女の部屋を訪れた。



「ロウレスくん大丈夫だった?」


「今はまだショックで落ち込んでるみたいだけど…なんとか、な」


「ロウレスくん…ワールドエンドさんと一番仲よかったもんね…」


「そうだな……。それより、今日は誰を占う?」


「マザーさん、かな?本当になんとなくだけど…」


「いいんじゃねーか?正直、オレだって誰が何か検討もつかねーし」



彼女は早速マザーを占う。



「マザーさんは…」


「人狼、じゃねーな…」



彼女は足から力が抜けたように崩れ落ち、顔を手で覆った。



「もうどうしたらいいか分からないっ…!早く人狼を見つけないと……また人が殺されるって言うのに…!」


「A…」



クロはそんな彼女を優しく抱きしめ、安心させるように頭を撫でた。



「大丈夫だ…大丈夫。これで人狼は今日追放したリリイか、まだ屋敷にいて占ってないロウレスか椿の3人になったんだ。Aがいてくれたおかげでな…」


「でもっ…もしかしたら、今晩私かクロが殺されるかも知れないんだよっ…」


「………大丈夫、お前だけは必ずオレが守るから…」

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星歌(プロフ) - カコさん» 私も最近嫌いになれない人だなと思うようにはなりました…。この小説だと完全悪者扱いですよね…すみません…!! (2018年2月24日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 塔間さん嫌いにはなれないです…。 (2018年2月24日 16時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 唄さん» 大いに同感であります唄様…!!全てにおいて美しいですもんね、めんどくせーから家デートでとか言われても全然オッケーですもんね。むしろありがたき幸せ。クロ大好きです!! (2018年2月22日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 切実にあんな彼氏が欲しくなる、と言うかクロと言う名の彼氏が欲しくなりますね。 (2018年2月21日 21時) (レス) id: 4acb668125 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - お菓子の家さん» コメントありがとうございます!わあ〜!!なんとありがたきお言葉!!そう言っていただけると、もっと頑張ろうと思えます(*´∇`*) 頑張らせていただきます! (2018年2月20日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星歌 | 作成日時:2018年2月6日 20時

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