番外編 映画化記念!6 ページ10
「A…まさか酒飲んだのか?」
「のんだよーみくにさんがぁどうぞーって!」
クロはそれを聞くと御国の方を睨みつけた。
「なに?まさかAちゃんお酒ダメ?」
「そのまさかで少しでも弱いタイプだ…」
そう、彼女は酒に弱い。クロも実際に飲んだ彼女を見たのは初めてだが、過去に弱いから飲めないのだと言う話は聞いていた。
(まさか泣き上戸とは…。いや、甘え上戸か?)
「くろはいっつもげーむしてぇー…わたしのはなしぜぇーんぜんっ!きいてくれないもん!きっとわたしのことなんともおもってないんだぁ!」
「わ、悪かったって…お前のことは、そのっ…///す、好きだから…///」
「もっとはっきりいってよぉ…聞こえないよ〜!」
「め、めんどくせーな…!好きだって言ってるじゃねーか///」
「めんどぉくさいっていった!
うわぁあ〜ん!!もうくろのことしぁない!つばぎざんのところにいくもーん!」
「あははは!おいれぇ〜A〜」
四つん這いになりながら椿の元へ行こうとする彼女を慌てて引き止める。
「うわぁああ〜ん!!」
「うっ…」
大泣きする彼女をどうしたものかと困るクロ。メンバーも心配そうにそれを見つめる。
「A…泣くなよ…お前の泣き顔とは向き合えねーって」
「うっうぅ…じゃあキスして?」
「はっ…?」
「キスしてくれたらいいよぉ…」
「いやいやみんな見てるから、弟とか仲間の前ではちょっと…」
「そんなにぃ…わたしとキスするのいやらのぉ?う、うぅ…!ひっく…!」
またポロポロと涙を流す彼女。
それにニヤリと笑う数名。
「あーあ!兄さんがA泣かせてるっスよー!」
「これは大変じゃのぉ〜」
「困ったものですね〜」
「でもキスしてあげたら泣き止むみたいだよ?そんな簡単なことしてあげれないなんて彼氏失格なんじゃないの〜?」
「お前らっ…!……分かった。やればいいんだろキス…」
クロは彼女の顎を持ち上げた。それにメンバーはキャーキャーと女子大生のように盛り上がる。
2人の距離が縮まる。メンバーもそれを緊張して見守った。
5センチ…3センチ…1センチ…
そこでコテンと彼女がクロの肩に顔を埋めた。
「A…?」
驚いて彼女を見るとスースーと気持ちよさそうに寝息を立てている。
「こ、ここで寝るか普通…」
「いいとこだったのに〜!」
クロは残念がる数名を蹴り上げた後、彼女を部屋まで運んだ。
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星歌(プロフ) - 箱庭さん» 何故か謎の人気っ…笑 今から楽しみにしてますよ笑 (2017年12月31日 22時) (レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
箱庭 - 星歌さん» リナリアさん、好きですよ! 3月ですか!ありがとうございます!!お年玉(もらえれば)貯金しておきますね(ー∀ー*)よいお年を〜! (2017年12月31日 17時) (レス) id: 01beeaad7a (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 箱庭さん» リナリアお気に召したでしょうか?(*´∇`*) 12巻発売までまだ時間あるので大丈夫ですよ!3月の予定だそうです!! (2017年12月30日 21時) (レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
箱庭 - リナリアさんキターーーー!……… うぅ…金欠で12巻買えないいいい…泣 (2017年12月30日 20時) (レス) id: 01beeaad7a (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 箱庭さん» 大丈夫ですよ!「ぁー!!」って伸びてるなーって思ってちょっと笑いました笑 (2017年12月25日 21時) (レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星歌 | 作成日時:2017年12月2日 19時