番外編 初恋は貴方の誕生日 ページ48
今回は12月31日、クロの誕生日の番外編です!量が多いので数日に分けて投稿しようと思います。
では、どうぞ!!
〜〜〜〜〜
クロsaid
「う〜寒いよぉ〜…」
「寒いなー…」
今日は12月31日、オレの誕生日。そして今はオレのかわいい彼女とデート中。まあ、これはただの時間稼ぎなんだろうけどな。サプライズパーティーの。
「でも雪綺麗だね。真っ白でふわふわしてて」
「寒いことには変わらねーだろ…」
昨晩から雪が降り積もり、外はすっかり銀世界。この公園の遊具にもたっぷりと雪が積もっている。
雪の上にしゃがみ込んで下からオレを見上げる彼女は嬉しそうに笑っていた。
「どうした?」
「んーん、何にもないよ〜」
大方、オレへのサプライズが楽しみでにやけてたんだろ。そんな彼女もかわいいけど。
「雪だるま作ろっかなぁ」
「手が霜焼けになるぞ」
オレは彼女の手編みマフラーと手袋してるからマシだが、彼女はマフラーは巻いてるものの手袋はしていない。
止めても触りたそうに雪を見つめる彼女に仕方なく手袋を外す。
「雪触りたいんだったら手袋貸してやるから…」
「ほんと!?ありがとー!」
早速着けてみるがオレのサイズのためブカブカ。それでも彼女は嬉しそうに雪を丸め始めた。
「そんなに大きいのは作るなよー」
「うん!」
周りを見ると子供が楽しそうに雪の上を駆け回っていた。雪合戦をしたり、彼女と同じように雪だるまを作ったり。
「ねえねえお姉ちゃん」
大きなピンどめをつけた小さな女の子が彼女の方に話しかけてきた。
「私のことかな?」
「うん!お姉ちゃん、うさぎさん作れる?」
「え?うさぎさんかぁ…うーん」
女の子の希望に沿おうと一生懸命作り始める彼女だったが、なかなかうまく形ができない。
「えーできないの?」
「ちょ、ちょっと待っててね…!」
残念そうにする女の子に焦る彼女。
「はぁー…しょうがねーなー…」
オレはよっこらせと彼女の隣に腰を下ろし素手で冷たい雪に触れた。手際よく雪をまとめてその辺に落ちてた葉で耳を作り、目は適当に作った。
「ほらよ」
「わぁあ!!お兄ちゃんありがとう!」
女の子は目を輝かせ去って行った。
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星歌(プロフ) - 箱庭さん» 何故か謎の人気っ…笑 今から楽しみにしてますよ笑 (2017年12月31日 22時) (レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
箱庭 - 星歌さん» リナリアさん、好きですよ! 3月ですか!ありがとうございます!!お年玉(もらえれば)貯金しておきますね(ー∀ー*)よいお年を〜! (2017年12月31日 17時) (レス) id: 01beeaad7a (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 箱庭さん» リナリアお気に召したでしょうか?(*´∇`*) 12巻発売までまだ時間あるので大丈夫ですよ!3月の予定だそうです!! (2017年12月30日 21時) (レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
箱庭 - リナリアさんキターーーー!……… うぅ…金欠で12巻買えないいいい…泣 (2017年12月30日 20時) (レス) id: 01beeaad7a (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 箱庭さん» 大丈夫ですよ!「ぁー!!」って伸びてるなーって思ってちょっと笑いました笑 (2017年12月25日 21時) (レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星歌 | 作成日時:2017年12月2日 19時