番外編 メリークリスマス！2 ページ38
当日、街を歩けばすっかりクリスマス気分。赤や緑を中心に街を彩り電球がピカピカと光っている。街を歩く家族連れや小学生、学生に会社員、そしてカップル…。
そんなキラキラした空間を空色の髪をした男は1人怠そうに歩いていた。彼女から付き合って半年記念でもらった手編みのマフラーを首に巻き、ポケットに手を突っ込み猫背で歩く。
(プレゼント、か…)
ふとショーウィンドウの前で立ち止まり、中でキラリと光るアクセサリーを見る。彼女に似合いそうなかわいらしい物を見つけるが、それと一緒に付いているかわいらしくない値段とのギャップに顔をしかめた。ニート吸血鬼がこんな物を買えるわけがない。
真昼に返さないがお金を借りるという手もあったが、恋人になった今の関係では流石に気がひける。そんなものはただのつまらない意地ではある。
(第一、Aは何が欲しいんだ？)
いくら聞いても、クロがいてくれるだけでいい！とか、そんなの気にしなくていいよ、など…いつも自分が貰ってばかり。だからと言って働く気にもならないのだが。まず真昼との限界距離のこともあるし。
(オレ、ほんと貰ってばっかだな…向き合えねー…)
幸せ、癒し、愛情…貰うものが多すぎて彼女に何もあげていない。
ーーサンタさんに頼むなら、彼女の幸せを頼みたい。
「クーロ」
名前を呼ばれ、顔を上げて見るとニカッと笑う主人が立っていた。
「なーに俯いてんだよ！どうせクリスマスをAと過ごせないからって落ち込んでたんだろ！お前も恋人同士のイベントとか気にするんだな」
「別にそんなんじゃねーけど…」
からかいに来たのならやめてくれ…と思うクロ。真昼は変わらず笑顔で目の前の相棒を見つめる。
「お前にしかあげられないプレゼントあげればいいだろ、シンプルに考えて！」
「オレにしかやれないプレゼント？」
「ほら、そんなとこ突っ立ってないで行くぞ！」
「行くってどこに…」
真昼はクロの腕を引っ張りグイグイと歩く。フワッと目の前を白いものが通った。見上げれば灰色の雲から雪が舞い降りてきている。
「雪だ！もっと寒くなる前に早く行かねーと…」
「だからどこにだよ？」
真昼はニカッと笑って言った。
「パーティー会場変更のお知らせだ！」
〜〜〜
真昼はよくクロと夢主ちゃんのいいムードを邪魔してしまいますが、普段は2人の背中を押してくれるいいキャラだと思ってます(*´∇｀*)
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星歌(プロフ) - 箱庭さん» 何故か謎の人気っ…笑 今から楽しみにしてますよ笑 (2017年12月31日 22時) (
レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
箱庭 - 星歌さん» リナリアさん、好きですよ！ ３月ですか！ありがとうございます！！お年玉(もらえれば)貯金しておきますね(ー∀ー*)よいお年を〜！ (2017年12月31日 17時) (レス) id: 01beeaad7a (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 箱庭さん» リナリアお気に召したでしょうか？(*´∇｀*) 12巻発売までまだ時間あるので大丈夫ですよ！3月の予定だそうです！！ (2017年12月30日 21時) (レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
箱庭 - リナリアさんキターーーー！……… うぅ…金欠で12巻買えないいいい…泣 (2017年12月30日 20時) (レス) id: 01beeaad7a (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 箱庭さん» 大丈夫ですよ！「ぁー！！」って伸びてるなーって思ってちょっと笑いました笑 (2017年12月25日 21時) (レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年12月2日 19時
