クロと彼女12

番外編 半年記念！3 ページ3

「でーきた！」



そんなことを思い出しているうちに、作っていた物が出来上がった。かわいくラッピングして、リビングにいるあの人のもとへ走る。




「クロー！」



「おっ…どうしたA？」



大胆にも背後から抱きついてみたらやりかけのゲームを置いて、くるっと正面を向いてくれた。恥ずかしかったけど、抱きついてみてよかった。




「これプレゼント！」




袋を受け取ると、クロは早速開けてみてくれた。




「マフラー？」


「頑張って編んだの！」




寒くなってきたから、クロの好きな黒色のマフラーを編んでみた。




「マジか…手編み…」


「編み物は昔お母様に教えていただいてたから。久しぶりだったからあんまりうまくできてないかもだけど…」


「いや、嬉しい…サンキュ…」



そう頭を撫でてくれるクロが好き。
優しく触れてくれるクロの手が好き。





「でも、なんでまたプレゼントなんだ？」


「だって今日は私たちが付き合って半年が経った日だもん！」


「えっ……半年？」


「うん！半年♪」




そう答えるとクロの顔がみるみる固まっていく。




「どうしたの？」


「悪りぃ…オレなんも用意してねー…」


「そんなこと？大丈夫だよ、私はクロがいてくれるだけで充分だから！」



そう、私はクロがいてくれるだけで充分。側にいてくれるだけで、恋人でいられるだけで…貴方と同じ時を過ごし、行事を過ごし、貴方と記念日を祝えるだけで…






「お前いい子過ぎだ…もっと欲を出していいんだぞー」


「じゃあ…キス、してほしいな…///」




そっと頰に触れてくれる手が、優しく見つめてくる赤い瞳が、暖かく柔らかい唇が…好き。




「んっ…///」


「大人のキスは？」


「……お願いします…///」




貴方になら、何をされても構わない。そこに愛があるなら、きっとなんでも。






「今度は手袋とか編んであげるね」


「おー…楽しみだ、な…」



貴方がいるだけで、この世界は何色にも彩る。





ありがとう



〜〜〜
作者の数え方が間違っていなければ、クロと夢主ちゃんが付き合ったのは6月2日…そして今日は12月2日。なんと半年でごさいます皆様！2人がひっついて早半年ですよ！
ということで、今回はその記念のお話を投稿させていただきました。
これからも仲良くね、2人とも！

そしてこのシリーズもついに12でございます！もっともっと盛り上げていけるよう頑張りますので、皆様これからもよろしくお願いいたします！

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