21. 〜体の成長〜 ページ15
「憂鬱に遭遇か…君は随分と気に入られてるんだね」
「すみません…」
椿との遭遇後、乗る予定だった電車に乗り遅れたため予定よりも遅くなりもう5時だった。
「まあ別に俺は問題ないけど。君で実験できればそれでいいんだし」
ヨハネスは紙に日付を書き彼女に服を脱ぐように促した。
「今日も身体測定からですか？」
「そうだよ。あっち向いててあげるから早く脱いで。ほら、あとこれ羽織りな」
身体測定の際は下着姿で行う。だが流石に恥ずかしいと彼女に断られ、軽いローブを羽織ることを許した。これこそクロが聞いたら研究室はおろか、御国の店がめちゃめちゃになってしまうだろうと思う。
服を脱ぎローブを羽織ると毎度のように身長から測り始めた。全て測り終え服を着て彼女が振り向くと、ヨハネスが顎に手を当て何か考えている。
「何かありました？」
「うーん…ちょっと気になることがあって」
「もしかして私ちょっと太りました？」
彼女が冗談っぽく聞くと、ヨハネスはなんとそれにうなづいた。
「うん、ラーヴァンプちょっと太ったよ」
「……えっ？」
「正確には、体重も含め身長も少しずつだけど伸び始めてる」
「そんな…まさかっ…」
自分は吸血鬼。体の成長しなくなった存在である。そんな自分の身長が伸びるなんてありえないことである。
つまりはそれは…
「私…成長してるんですか？」
「そういうことになるね」
ヨハネスは彼女に今までの身体測定をまとめた棒グラフを見せた。それは確かに徐々に右上がりになっている。
「最初に測った身長は150ジャストだったのに対して今は150.7。本当に若干だけど伸びてるんだよ」
「なんで、そんなっ…300年もこの身長だったんですよ？急に伸びるなんて…」
彼女には身長が伸びた喜びなどなかった。成長しているということは歳をとるということである。
人間と同じ時間を…つまり、クロを置いていつかは…
「なんでですか！？私は吸血鬼だから成長できないはずじゃないんですか！？」
掴みかかるように聞いてくる彼女にヨハネスは離せと手を払う。
〜〜〜〜〜
更新遅くなってすみません！
ちょっと体調の方を崩してしまい睡眠不足だと言われ更新をお休みさせていただいておりました…。
だいぶ体調も戻ってきたので、更新できると思います！
これからもよろしくお願いします！
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星歌(プロフ) - 箱庭さん» 何故か謎の人気っ…笑 今から楽しみにしてますよ笑 (2017年12月31日 22時) (
レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
箱庭 - 星歌さん» リナリアさん、好きですよ！ ３月ですか！ありがとうございます！！お年玉(もらえれば)貯金しておきますね(ー∀ー*)よいお年を〜！ (2017年12月31日 17時) (レス) id: 01beeaad7a (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 箱庭さん» リナリアお気に召したでしょうか？(*´∇｀*) 12巻発売までまだ時間あるので大丈夫ですよ！3月の予定だそうです！！ (2017年12月30日 21時) (レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
箱庭 - リナリアさんキターーーー！……… うぅ…金欠で12巻買えないいいい…泣 (2017年12月30日 20時) (レス) id: 01beeaad7a (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 箱庭さん» 大丈夫ですよ！「ぁー！！」って伸びてるなーって思ってちょっと笑いました笑 (2017年12月25日 21時) (レス) id: 6f03f41f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年12月2日 19時
