只今俺の妻は死んだふりをして出迎えてくれています。【赤葦京治】 (ページ8)

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「……とりあえず、木葉さん。」

「……ん？」

「これはどういう状況で？」

「え、えーと…………」

頬を掻き、眉を下げる木葉さん。

え、本当に何かあったの？

「そういえば、京治は？」

「あー………買い出し」

「ババ抜きで負けたとかですか？」

「正解ー」

京治が先輩と居る時に買い出しに行くのは、絶対にトランプで負けた時。

ああ見えて、トランプが大の苦手なんだよね。

そして、一番の疑問。

「……………この、マンボウは誰ですか」

「あー……木兎。」

「何故意識がないんですか？」

「黒尾がタックルしたらそのまま失神した。」

さいですか。

「…………まあマンボウは置いといて、リビング入りましょうか……………」

どうせすぐ起きるだろうし。

「そうだな。」

木葉さんも木兎さんの扱いはよく分かってるので、そのままリビングへと向かった。

その後、木兎さんが叫びながらリビングに入ってきてうるさかったので、私が一発殴っておいた。

おかげでまた失神しました。