只今俺の妻は死んだふりをして出迎えてくれています。【赤葦京治】 (ページ6)

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「いやー、悪いな。こんな休日に来ちまって。」

「悪いと思うのなら、最初から来ないで頂くと嬉しい限りです。」

「えーたまには遊ぼうぜー」

3つのマグカップの内の1つにココアを入れ、もう2つはコーヒーを入れる。

お湯を注いでいると、ふざけて遊んでいる黒尾さん達の奇声が聞こえてきたのでハリセン(常時装備)で叩く。

………本当に20代後半なのかこの人たちは。

「あかーしー！これなんだー？」

「え？あ、コーヒー入りましたよ」

「おーありがと」

ソファーに腰掛け、コーヒーを一口飲む。

心地よい苦味が広がる。

「美味いな、さすが赤葦ぃ」

「バカにしてるんですか」

コーヒーぐらい入れられますよ。

「ちょーっと！俺は無視ぃー！？」

「「なんですか/何」」

「コレコレ！！」

そう言って見せてきたのは、いつかのマンボウの被り物。

片付け忘れてたな、A。

「ちょ、コレ何に使うんだよ」

黒尾さんがゲラゲラと笑う。

「Aが買ったんですよ。」

そう言うと、「あぁ～」と納得する2人。

…………A、お前は周りにどう思われてんの。