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赤葦side



「黒尾さんと夜久さんの彼女さん、どっちもすっごく綺麗な人………!」


「そ、そんなに見るなよ………てかなんで俺まで…………」



黒尾さんへの尋問をした所、どうにも夜久さんにも彼女が居るらしく、そちらも尋問をして、なんとどちらも彼女の写真を見せてくれることとなった。


半ば強制的にだが。





彼女…………って、Aも何年か前は“妻”ではなく“彼女”だったんだな。


…………あの頃は怖かった。Aのヤンキー時代は俺の記憶の中でも鮮明に残っている。あ、でも基本ふわふわしていたからそんなに怖くはなかったか。


怒ったらいつものAは何処かへいったみたいになるからな…………


…………まあ、Aのヤンキー時代はいつか話すことにして。






「…………と、もうそろそろ帰る時間だな。」


「え?もうそんなに経っちゃったの?」


「ああ。まあ話しているのに夢中だったからな。」



壁に掛けられている時計を見ると、針は5と9を指していた。




「じゃーな、赤葦夫婦。」


そう言われ、ポンと頭に置かれた手に何故か名残惜しさを感じた。

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作者名:*フィラ* x他2人 | 作成日時:2015年2月17日 20時

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