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「……………ここ………」






「「どこ」」




2人、住宅街を彷徨う。



「宮城って初めて来たからねぇ……」


「うん…………」




こうなったのも、黒尾さんのせいだ。


黒尾さんめ。なぶり殺してくれるわ。




こうなったのは、遡る事数十分前…………









「あー久しぶりっすね!宮城!」


「そうだな。前行ったのは確か1年ぐらい前だったし……」




俺達は新幹線に乗って、宮城の町まで来ていた。


なんと前に来た及川さんからのメールは、元音駒と元梟谷のバレー部の人達全員に送られたらしい。(14話参照)


ということで東京組全員で一緒に行く事になった。


音駒組は来たことがあるらしいのだが、梟谷組は初めてだ。


隣では木兎さんが「牛タン食べてぇ!」と叫んでいる。




てか梟谷組来たことないのに、何故地図も何もなしに一人一人にメール送ったんだ…………


まあいいか。




「あっ京治!あそこになんかあれ……彫刻みたいなのがあるよ!」




そう言い、Aは彫刻(?)の所へと駆けていった。





「あっ…………迷子になるだろ………………」






Aを追いかけようとする俺を、呼び止める声がしたので振り返る。




黒尾さんだ。






「俺ら先行っとくぞー後で追いかけてこいよー」



「分かりました。」






俺はAが行った方向に早歩きで向かった。




「……………………ん?」




………あれ?待て、「後で追いかけてこいよ」って…………






烏野までの道筋知らないんだが。




後ろを振り向くと、誰もいない。






……………






「………後で絞めよう。」




あの人、絶対に確信犯だ。

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作者名:*フィラ* x他2人 | 作成日時:2015年2月17日 20時

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