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夜の7時。
今日は木兎さんに｢たまには飲もうぜー！｣と誘われ、(半ば無理やり)一緒に俺の家へと向かっている。
Aには連絡しておいたし、晩ご飯の心配はないだろう。
うるさい木兎さんを注意しながら連れて、ようやく家の前に着いた。
｢早く入ろうぜ！｣
｢誰の家ですか誰の｣
｢おっじゃまっしまーす！｣
｢あっ……ちょ………｣
話を聞けミミズク野郎。
｢っぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！｣
｢…っうるさい！｣
閑静な住宅街に、木兎さんの叫び声と俺の怒号と殴るような鈍い音が鳴り響いた。
いや実際殴ったんだけども。
｢ちょっとあかーし！痛い！痛い！｣
｢知りませんよ。うるさい貴方が悪いです。｣
｢ごめんごめん！いや、それより玄関見ろよ！！｣
そう言って、木兎さんは玄関を開けた。
…………なんだ、ただ何時も通りAが死んだふりをしているだけじゃないか。
………………いや、何時も通りじゃないな。
……よく考えたら普通の人だったら異様な光景なんだよな。もう俺慣れすぎて常識が無くなってきた……………
｢Aがっ！！けけけ警察に……………いや消防車か！？｣
物凄い勢いで慌てる木兎さん。
貴方前にAと一緒に死んだふりしてたじゃないですか……
もう忘れたのか………
それに消防車じゃなくて救急車。
………めんどくさ。
とりあえず、Aが後ろから刺されて死んでいる光景を眺める俺。
｢………………あ｣
いい事考えたかも。
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作者名：＊フィラ＊ x他2人 | 作成日時：2015年2月17日 20時
