白銀の狼【トラファルガー・ロー】Ⅰ (ページ49)

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コラソンさんにそう言われて私は両腕をロープで縛られた。

ロー「強く縛りすぎだｯ！！それだとロープの跡がつくだろｯ！！」

コラソン「でもAは痛がってる様子ないぞ？」

ロー「Aは痛みを感じねぇんだｯ！！」

コラソン「痛みを感じない…？」

『私、無痛症なので』

コラソン「無痛…症…」

…って今はそんな事してる場合じゃない。

助けを呼ばないと…。

でも、ここに私達以外いないし…。

…まぁ、ダメ元で叫んでみるか。

『た、助けて〜！』

ロー「…！ドフラミンゴ助けてくれ〜！！」

私が助けを呼ぶのを見てローくんも助けを呼んだ。

ロー「俺達をどうするつもりだぁ〜！！」

コラソン「………」

コラソンさんはタバコを咥えたまま何も喋らない。

どれくらい時間が経ったのだろうか。

叫び疲れたのかローくんは眠ってしまった。

こんなに叫んだ事がなくて私も疲れた。

うとうとしかけていた時、コラソンさんが電伝虫を触ったのが見えた。

…誰かに電話するのかな。

『…ローくん、起きて』

ロー「んん…んぁ？」

『コラソンさんが誰かに電話するみたい』

ロー「…ｯ！ドフラミンゴにかけてんのかｯ！？おーいｯ！助けてくれぇ〜！」

電伝虫「ｶﾞﾁｬｯ」

？《おーかーきー！》

コラソン「《あられ。俺です》」

おかき…？

あられ…？

？《あぁ…ロシナンテだな》

コラソン「《…少し任務を離れます》」

ロー「…え」

任務…？

というか話している人って誰なんだろう…。

？《何かトラブルか？》

コラソン「《ちょっと私用で》」

？《そうか、分かった。チビッ子達はどうだ？虐めてもまだ出て行かんか？》

コラソン「《4人は無理でしょうね》」

？《もうすっかり名の通ったファミリーになった。気をつけろよ》」

コラソン「《はい》」

？《この件はお前に預けてやろう。好きに動け。また報告を待つ》

コラソン「《了解。詳細は文書で》」

コラソンさんはそう言うと電伝虫を切った。

ロー「今どこに電伝虫してた？任務とか言って…お前海兵かなんかじゃねぇだろうなｯ！？」

コラソン「…海兵は嫌いか？」

ロー「政府に関わる奴は吐き気がするｯ！」

…ローくんは政府の人達のせいで酷い目にあったから嫌いになるのも無理はないよね。

コラソン「…Aも嫌いか？」

『…私も政府に関わる人達は嫌いです』

コラソン「…そうか」

『でも…海兵とかは嫌いじゃないです』

コラソン「……！そう、か」