白銀の狼【トラファルガー・ロー】Ⅰ (ページ47)

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バッファロー「おいロー！お前また血の掟破ったな！？」

ベビー5「ねえ、口ぱくぱく3人で何してたの？」

ローくんと走っていると私達を見つけたバッファローくんとベビー5にに話しかけられた。

この2人近くにいたんだ…。

コラソンさんの防音壁で全く分からなかった…。

なんて言おうと迷っているとローくんはニヤリと笑った。

ロー「アイス奢るから黙ってろ」

ば、買収した…。

バッファロー「500ベリーの特大アイスだすよ！」

ロー「ベビー5、金貸せ」

ベビー5「え？いいよ！ﾎﾟｯ…私必要とされてる…！」

『…ローくんそれって奢るって言わないよ。ベビー5も騙されないで…』

ロー「細けぇ事はいいんだよ」

全然細かい事じゃないよ…。

というかバッファローくんとベビー5チョロすぎるよ…。

ロー「ほら、Aの分のアイスだ」

ベビー5に奢ってもらうのが申し訳なくて断ったんだけどなぁ…。

あと、甘い物苦手だし…。

ロー「甘さ控えめらしいから大丈夫だぞ」

そう言うとローくんは半ば強引に私にアイスを渡した。

『ベビー5、アイスありがとうね』

ベビー「え、！ううん！全然いいよ！」

『…いただきます。ﾊﾟｸｯ」

ベビー5にお礼を言い、一口アイスを食べる。

『…あ、美味しい』

甘さ控えめでちょうどいい。

『…あのさ、ローくん』

ロー「なんだ？」

『その…コラソンさんの事、ドフィさんに言うの？』

私はバッファローくんとベビー5に聞こえない声量でローくんに聞いた。

さっき喋った感じ、コラソンさんは悪い人には見えないし、喋れる事や能力の事を黙っていたのは何か事情があるようにみえた。

ロー「ん〜………いや、言わねぇ事にする」

ローくんは少し悩んだ後にそう言った。

『え…言わないの？』

ロー「なんだよ、言って欲しいのか？」

『いや、だってローくんコラソンさんの事嫌いだったからてっきり言うと思って…』

コラソンさんに投げ飛ばされる度に睨んでたり、コラソンさんに復讐宣言したり、コラソンさんを刺したりしていたからドフィさんに洗いざらい話すと思っていたのに。

ロー「……たしかに嫌いだけど、2年前の"借り"があるからな」

あぁ…刺された事を黙ってくれた事か。

ローくんって義理堅いんだよね。

『……ところでローくん』

ロー「なんだよ…まだ何かあんのか？」

『…そろそろ手、離さない？』

ロー「……嫌か？」

『嫌…じゃ、ない…』

そんなシュンとした顔されたら断れない…。

ロー「…ならいいだろ」