白銀の狼【トラファルガー・ロー】Ⅰ (ページ43)

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…ん？あれは…コラソンさん…。

なんかこっちに近づいてくる…。

それにいつもより早歩きでなんか焦ってるように見える…。

なんか嫌な予感がする…。

『ねぇ、みんなあっちに行___うわっ！』

私はみんなにここから移動しようと言おうとした所でコラソンさんに捕まった。

ロー「Aｯ！？あ、コラソンｯ！Aを離___うわっ！」

そしてローくんも捕まり、そのまま何処かへ連れていかれる。

ロー「離せコラソンｯ！何の用だｯ！？」

ベビー5「あ〜…またイジメられる…」

バッファロー「いつもより怖ぇ顔してたぞ、コラさん」

人気(ひとけ)がない所に連れて行かれ、私とローくんは地面に叩きつけられた。

ロー「うっ…！」

『…ｯ、』

ロー「…A、大丈夫か？」

『うん…』

ロー「…A、危ねぇから俺の後ろにいろ」

『わ、わかった…』

ローくんは立ち上がり、私にそう言った。

私は言われた通り、ローくんの後ろに周り遠慮がちにコラソンさんの背中を見る。

コラソンさんは私達に背を向けているからどんな表情をしているのかわからない。

ロー「なんだよコラソン！！やる気か！？」

コラソンさんは黙ったままだ。

ロー「……どうした、かかって来い！！」

『ろ、ローくん危ないよ…』

ロー「俺だって強くなったんだ！今ならコラソンぐらい余裕だ！」

いくら2年前より強くなったとはいえ、私もローくんもまだまだコラソンさんには適わないと思うけど…。

コラソン「_____さっきの話は本当か！？」

ロー「え、？」

『…だ、誰？』

ここにいるのは私とローくん、それにコラソンさんだけ。

それなのにどこからか声が聞こえた。

コラソン「"ホワイト・ベル"に隠し名が"D"…。それが本当なら出て行け！ドフィから離れろｯ！！」

ロー・A「『！？』」

え、コラソンさん…？

コラソン「ロー、A！お前らはあいつと一緒にいちゃいけねぇ人間だｯ！！」

ロー・A「『…！？！？』」

コラソンさんが…喋った！？

私とローくんは混乱し、唖然としてしまった。

ロー「何で…！？いつから喋れるんだ…！？」

コラソン「ずっとだ」

え、ずっと！？

ロー「…ずっとドフラミンゴをダマしてたのかｯ！？」

コラソン「喋れなくなったと説明した事はない。アッチが勝手に決めつけてるだけだ」

ロー「そんなのダマしてんのと一緒じゃねェかｯ！！」

『ろ、ローくん落ち着いて』

私は声を荒らげるローくんをなんとか落ち着かせようとした。