白銀の狼【トラファルガー・ロー】Ⅰ (ページ40)

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ドフラミンゴ「やられたのか…。始末はつけたんだろうな？」

コラソン「〈やっつけた〉」

ドフラミンゴ「ならいい。……というかよく自分で手当できたな」

コラソン「〈Aにやってもらった〉」

ドフラミンゴ「ほう…。A」

『は、はい…』

ドフラミンゴ「ありがとな」

『い、いえ…』

ロー「………」

ローくんはジッとコラソンさんを見ている。

コラソンさんは子供嫌いなのにどうしてローくんを庇ったんだろう…。

私もコラソンさんをジッと見るが何を考えてるのかわからなかった。

正式にファミリーに加入した私とローくんはファミリーさん達と行動を共にする機会が圧倒的に増えた。

作戦に参加するしたり、海賊に襲撃を仕掛けたりした。

あと、前よりもレッスンがスパルタになった。

今まで手加減してたのかな…。

そんなある日のことだった。

海賊1「この野郎！」

ロー「…ｯ、！」

ベビー5「このｯ！」

海賊1「おらｯ！」

ベビー5「うわｯ！」

ローくん、私、ベビー5の3人で海賊に罠をしかけていた時に運悪く海賊の男にそれを見られてしまった。

ベビー5は殴られ、ローくんは地面に押し付けられた。

どうしよう…。

私は無痛症な為、怪我をしたら危ないという事で前線ではなく、後方で戦っていた。

それ故に人を直接銃で打った事も、剣で人を刺したこともない。

他の皆と比べたら圧倒的に経験不足だ。

でも、今、ここで動けるのは私だけ。

私が…やらないとｯ…。

銃を構え、海賊に銃口を向ける。

怖くて手が震え、照準が合わない。

海賊1「これで…終わりだ！」

ロー「…ｯ、！！」

『…ｯ！！』

海賊がローくんに刃物を向けた。

その瞬間、自分の中で何かがプツンとキレた。

私は再度、銃を構え直し、海賊の腕めがけ発砲した。

『……💥🔫』

海賊1「…痛ってぇ！」

海賊は痛さのあまり刃物を手放し、それと同時にローくんから離れた。

海賊1「…この、ガキがｯ！」

標的はローくんから私に変わった。

今から銃を構えて打つには間に合わない。

まぁ、私は痛みを感じないし大丈夫。

ローくんを助ける事ができたし。

ロー「ｯ！！Aｯ！！」

海賊が私に向かって殴りかかろうとしてくる。

痛みを感じないのはわかってるけど、やっぱり少し怖い。

反射的に目を閉じたその時だった。

_____ｽﾞﾊﾟﾝｯ!

ﾊﾞﾀﾝｯ…

え、？

想像していた衝撃がこなくて、目を開けると私に殴りかかろうとしていた海賊がその場に倒れていた。