白銀の狼【トラファルガー・ロー】Ⅰ (ページ32)

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『……φ(．．)ｶｷｶｷ』

俺はサラサラとペンを走らせるAを見つめる。

『……あ、あの、ドフラミンゴさん…私の顔に何かついてますか？』

視線に耐えられなくなったのか、おずおずと俺にそう聞くA。

ドフラミンゴ「…いや」

『……そう、ですか』

ドフラミンゴ「…お前は俺が怖いか？」

『え、？』

ドフラミンゴ「お前はいつもロー以外の奴らにはビクビクしてるからな。俺やコラソンには特にだ」

『正直に言うと…少し怖い、です…』

ドフラミンゴ「フッフッフッフッ！そこは嘘でも否定するべきだぞ」

『え、あ…ごめんなさい…』

本人の目の前でバカ正直に答えるたぁ素直すぎんのも考えものだな。

まぁ、そこがAのいい所だな。

自分の利益を考えずに思ったことを正直に言う。

なるほど、ローがAを気に入った理由がわかった気がするなぁ。

ドフラミンゴ「フッフッフッフッ…！別に取って食いやしねぇよ。だからいい加減慣れろ」

『が、頑張ります』

ドフラミンゴ「あと、呼び方を変えろ。ドフラミンゴさんは長ぇだろ？」

『…で、でも私はまだファミリーには入ってないです』

ドフラミンゴ「俺がいいと言ってるんだ。気にすんな」

ドフラミンゴ「ファミリーにはドフィか若と呼ばれてるからどちらかで呼べ」

『…あ、はい。…えっと…ど、ドフィ、さん』

ドフラミンゴ「……ﾆﾔﾘ」

呼び方にまだ不慣れな感じがあり、さん付けだがまぁいい。

そのうち慣れるだろう。

俺はAの頭をグシャグシャと撫でた。

『‪Σ( ˙꒳˙ ; )ﾋﾞｸｯ…！？』

急に頭を撫でられて困惑し身体を強ばらせたAだが、暫く撫でていると身体の力が少し抜け、気持ちよさそうに目を細めた。

顔には出てないが、心做しか少し嬉しそうに見える。

大人っぽく見えてもやっぱりまだ子供だな。

Aのこういう所にもローは絆されちまったのか。

柄にもなくAの少し子供っぽい一面を見て可愛いなと思ってしまう。

どうやら俺も絆されちまったようだな。

ドフラミンゴ「…ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」

『……♪』

ロー「……いや、お前らいつの間に仲良くなったんだよ」

ドフラミンゴ「フッフッフッ！ついこの前だ」

ロー「なんだよ、ついこの前って…」

ロー「…ってかいつまでAの頭撫でてんだよ！」

ドフラミンゴ「フッフッフッフッ！仕方ねぇな、やめてやるよ」

これ以上やるとローが拗ねるからなぁ。

ロー「……ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」

『…(´・ω・｀)？』