最終話：ありがとう ページ48
＊
弥生side
気がつくと私は、1本の桜の下で、佇んでいた
『…日帝さん？』
日帝「ふふ、正解です」
確認するように問えば、返ってくる声
見えないが、きっとすぐ傍に居るんだろう
…それにしても
『…最後じゃないって、どーゆうことですか』
日帝「見なさい、あの桜を…
桜は、いつかは散る定めのように、弥生さんが元の世界に帰ってしまうのも同じです」
桜の木をじっと見つめる
花は精一杯咲いていた、
散りゆく定めなのに…
日帝「けれども、その短い間、彼らは美しく咲き誇るのです…そして、散ってはまた次の年に咲く」
『…また、此処に戻って来れないことはない…ってことですか』
日帝「それは違います…もし今年虫に食われたり、強風でなぎ倒されたら来年は咲かないどころか枯れてしまう…
そうならない為には、何が必要か？」
『…手入れ??』
日帝「そう…手入れ、つまり彼___“私”に弥生さんのことを覚えててもらえれば、また…」
『え、じゃぁどうすれば…』
日帝「そこからは、弥生さんが考える番です」
_____ﾋﾞｭｵｯ…
『わ…!!』
再び風が吹き、視界がピンク色に染まった___
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
日本「弥生さん…？」
日本さんの呟くような声ではっとした
そうだ、日帝さんは私にチャンスをくれた
『…日本さん』
私は、彼に何が出来るだろう
考えろ、考えるんだ…!!
『…あ、』
私は、最後の力を振り絞って腰の辺りに付けているそれに手をつけた___
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
目を開けた時
『…ん？』
「弥生…!!??良かったぁ、良かったっ…!!
お父さん、お母さん!!」
私の目に映ったのは
「「「お帰り、弥生!!」」」
『……ただいま!!』
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ヘタリアの沼から抜け出せない人間 - 完結おめでとうございます！すっごく面白かったです!!! (2018年5月1日 0時) (
レス) id: d068f8de6f (このIDを非表示/違反報告)
白桃 - 完結おめでとうございます！ (2018年4月14日 14時) (レス) id: 9176c6c93c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 土鍋さん» ありがとうございます！頑張ります。 (2016年3月30日 17時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
土鍋 - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！次回作も頑張って下さい！ (2016年3月30日 17時) (レス) id: e894f3648e (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - まろん＠苗さん» 最後まで読んで下さり、ありがとうございました!!日帝さんはカッコいいですよね!!出してよかった←次の作品も良かったら読んでいただけると嬉しいです。コメントありがとうございます。 (2016年3月29日 22時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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