現実ってそううまくいかない...わけでもないんだよね〜黒バストリップ〜Part6

〃 ページ39

＊


▽(引き続き)茶川side



｢｢…｣｣

第１Ｑが終わり、インターバルの２分に入った。
精神的には点差以上に厳しい、第１Ｑ残り３秒の緑間君によるシュートに、少なからず皆が動揺している様子が見てとれる。



ちょうどその時だ。そんな空気を一変させる鶴の一声が入ったのは。


｢…オールレンジで無くとも、100％3P入れまくる先輩ならいるじゃないですか｣
｢確かに……そう考えたら…｣
｢いや、ちげーよ!!アレは人質を取られてるからであって…｣


ビデオカメラを片手に戻って来た彼女……優ちゃんが言った台詞に納得しかけた伊月さんたちに、日向さんが慌てて訂正を入れる。

※人質=戦国武将フィギュア



｢…と、いうか。

オールレンジうてる人ならあのおは朝信者以外にもいますけど｣
｢｢…は?｣｣
｢誠凛(ウチ)に｣
｢｢…は?｣｣


『 』←


なーに言っちゃってんですか優ちゃんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!?

ええっと、その人差し指は何ですか??なんで私の方を向いているんですかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?


｢え、茶川が…?って、え!マジで!?｣
｢ちゃ、茶川さん、が、あのシュートを…?｣
｢本当かよ!?｣
『いや……あの』
｢忘れてたけど…そういえばお前……帝光中だったっけ…｣
｢黒子………黒山、鈴村と来て……茶川に特殊な技術があってもおかしくねえ!｣
｢てかオールレンジって、本気かよ!?｣
『えっ……と』


うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(ry見ないでえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(ry

私のライフはもうゼロよおぉぉ(遠い目)


｢…アンタたち、静かにしなさい!!｣
｢｢…いﾞ!?｣｣


誠凛の皆さんからの質問攻めにより、色々収集がつかなくなってきたところでｽﾊﾟｧｧｧﾝといい音が立ったかと思えば、文字通り静かになる。

どうやら痺れを切らしたリコさん……カントクさんが、ハリセンで勢いよく皆の頭(私と鈴村さん、優ちゃん、黒子君除く)を叩いたらしい。とりあえず、ナイスタイミング。

｢Aちゃ……茶川君のことは、あとにするとして……。今は試合中で、緑間君をどうするか話してるんじゃない。

本来の目的を見失ってどうするこのアホどもが!!｣

｢｢…すいませんでした｣｣←


…勝者、相田リコ。

(…やっっべえめっちゃかっこいい)



とにもかくにも、緑間君を止めることを最優先にするという方針に定まった
…今は、それ以外の選択肢は見当たらない。



今は(･･)だけど。

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