私と日本さんと日帝さん ページ46
日帝side
「そんな...そんなことありません!彼は...日本さんは貴方だったんですよ!」
彼女は優しい
既に国ではない私を
『貴方は、私を覚えていてくれた』
国として
人として、見てくれた
...だから...もう、
『...それで、もう十分です』
これ以上は...
弥生side
私を撫でる彼の手は
嫌じゃなくて
...あたたかかった
日帝さんが、撫でていた手を離し立ち上がると名残惜しそうな顔で
『...では、お暇するとしましょう』
ビュオオオオ...
再び、物凄い風が吹き
桜が、舞い上がる
「...待って、待ってください
日帝さん!最後に言わせてください!」
日本さんの体から
離れる準備をしていたのだろう
驚き、振り向く日帝さんに叫んだ
「私は、貴方のやったことが
間違っていなかったとは言いません!
だって、
どんなに辛い、酷い過去だったとしても過去は変わらないし、
誰のためにもならないし!
それから目を背けて忘れようとしている人もいます
そんな人もいる、それが今の時代です!
...だけど、
私は今日のことも日帝さんことも忘れません!
だから、日帝さんも忘れないでください!
見ていてください!
これからも、ずっとこの国のことを!! 」
唖然として聞いていた日帝さんは
一筋の涙を流し、
『────』
何かを言い、
────笑った
日帝さんの周りに、
数え切れない、桜が舞った────
数秒後、風が止まり
残ったのは
気持ち良さそうに眠る日本さんと、
一本の────
「これは...」
翌日、
日本「...おはようございます弥生さん」
「あ、日本さん...おはようございます」
何事もなかったように起きてきた日本さん
日本「今日は私より早起きですね...!!これは...!?」
「?あぁ、これですか?」
腰に差していた
一本の────刀を見せる
これは、“あの人”の刀
多分だが、また会いに来るんだろう
日本「...何処で手に入れたんですか」
「...ふふ、秘密です日本「なんなんですか...」」
日本さんには教えられないな...うん
日本「はぁ、昨日は眠りが深かった気がしますし...おや、これは...」
「あっ、これは
『カスミソウ』ですね」
日本「..では、玄関にでも飾りましょうか」
「そうですね」
カスミソウ 花言葉:『感謝』
『ありがとう、弥生さん...』 end.
207人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - (W廿▽廿)♭ d(=ワ=)9さん» ありがとうございます!勢いで書いたものだったのですが、感動して頂けて嬉しいです。 (2016年3月14日 21時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
(W廿▽廿)♭ d(=ワ=)9 - 日帝さんの話に感動しました。 (2016年3月14日 20時) (レス) id: d4b1972073 (このIDを非表示/違反報告)
カフェラッテ! - ユキさん» ですよね!!b(グッ (2015年10月19日 21時) (レス) id: 08788126c8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - カフェラッテ!さん» 私もそう思います(`・ω・´)キリッ (2015年10月18日 23時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
カフェラッテ! - てか祖国かわいすぎだろ((真顔 (2015年10月18日 22時) (レス) id: 08788126c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユキ | 作成日時:2015年9月20日 11時