回るよ地球オレ達のヘタリアー！！...アレ？ 【ヘタリア】

帰り道...（回想） ページ3

シャアァァァァー←自転車の音

｢やっと終わった〜｣

今年高校生になった私は

部活動が終わって、

自転車で帰り道を急いでいた

遠い高校にもようやく慣れて、涼しくなってきた今日のこの頃

私は最近ハマったアニメがある

ヘタリア、国の擬人化の話だ

国によって性格が違うのだがまさにイメージにピッタリなのである

声優陣も豪華で、今回で6期目なんだとか

長寿アニメってスゴいよな〜

｢...さあさあ父上お酌は如何
もしもし母上、もしもし母上
昔に食べた肉じゃがの
...あの味が忘れられないのです｣

そして、私は好きなアニメだとopやedは必ず覚えるほうだ。というか覚えたい。

｢白〜米は最高だ天晴〜！？｣ｷｷｯ...危ない

?｢アンｯ｣ﾀﾀﾀ...

慌てて自転車を止める...どうやら大丈夫なようだ...よかった
暗くて見えなかったが、鳴き声からして犬だと思う。さっきの犬は私の前を横切ったようだ、危ないな
...ﾌﾞｫｫｫ...！

これは...車の音！？
咄嗟にさっきの犬が通っていった方向を見た

...危ない！！

なぜか分からないが、

助けなければ、

と、いう気持ちが私を動かしたのか

私は跨っていた自転車を放り出していた

両手を出し、道路に滑り込む

モフモフと綿のような感触が伝わると同時に、

私はそれを抱きしめた

クラクションの音が聞こえ、

体をひねらせ、転がる。

数秒後、ｺﾞｯという衝撃音と鈍い痛みがきた

硬いなにかにぶつかったようだ

薄れゆく意識の中

腕の中に温もりがあるのを確認すると

私は意識を手放した

？｢も..し、もし、大丈夫ですか？｣

何分、何時間たったのかわからない

微かに聞こえる声にぼんやりと目を開ける

瞬間、かたまったのは言うまでもない

なぜなら、そこには

心配そうな顔をした

我が祖国様が

私の至近距離に映っていたのだから

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