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「俺らに合わせといてそれはないよ！」
相葉さんの拗ねてるような声が聞こえる
「合わせてないし･･･」
「もしかしてその子が噂の子？」
え？松本さん噂とは？
振り返ろうとすると
「見ちゃダメ」
ガシッと頭を掴まれ前を向かされ耳を塞がれた
その後の会話はあまり聞き取れず
辛うじて聞こえたのはメンバーの笑い声と
「うるせぇよ！」「関係ないだろ！」
怒ってるようなどこか焦ってるお兄ちゃんの声だけだった
しばらくすると車が止まり
「んじゃお先〜」
相葉さんが私の顔を覗き込んで
「バイバイAちゃんまたね」
手を振りながら降りて行った
みんな一度顔を覗き込んでくるから
『さ、ようなら』
恥ずかしかった
最後の一人が降りた時にやっと耳を解放してくれた
二人だけの車内は少し気まずい
いやマネージャーさんもいるけど
それでも何も言わないし･･･
てか私って
『どこに行くんですか？』
「え？･･･あっ」
今気づいたみたいな反応
そして私の顔色をうかがうように
「あの･･･ちょっと話したい事があるから」
「俺ん家まで来てくれない？」
『えっ』
俺ん家･･･つまりお兄ちゃんの家に向かってるのか
『･･･分かりました』
『お邪魔します』
適当に座っててと言われソファに座るのは忍びなくて
テーブルとソファの間に座った
「どうぞ」
『ありがとうございます』
コーヒーを置いてくれて一口飲むと
(うっ！)
苦っ！これはブラックか
そっとコーヒーを戻して話をしてくれるのを待つんだけど
「･･････」
『･･････』
一切話してくれない
隣に座ってるお兄ちゃんを見るとどこか気まずそう
車に連れ込んだ時の勢いは何処へ
「あ、のさ･･･えっと･･･まずごめん」
『いえ･･･』
「たまたま見かけて･･･あれ以降会えないから･･･」
��あれ以降��その言葉にあの記憶が蘇ってくる
「だから少し話したくてさ･･･
メンバーがいる事をすっかり忘れてたけどね(笑)」
私も彼女がいるという可能性をすっかり忘れてました
「参ったなぁ明日質問攻めされそう(笑)」
考えないようにしてたのに
お兄ちゃんといるだけでどんどん気持ちが溢れてくる
『すみませんもう帰ります』
ここに居たらダメだ
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リス(プロフ) - yuua20041201さん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです (2019年4月27日 9時) (
レス) id: f3ab4dd572 (このIDを非表示/違反報告)
yuua20041201(プロフ) - 凄く面白いです！先が気になって毎日更新してるか確認してますw応援してます！頑張ってください！ (2019年4月26日 20時) (レス) id: 5d4a78adad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リス | 作成日時：2019年3月28日 12時
