ep.16 ページ16
*
なかなか掴まらないタクシーを諦め、
近くの駅まで歩いていた。
(どうしよ…飲みすぎた…)
歩いた事で急激に酔いが回って
定まらない足元・・・
身体が言うことを聞かず
だんだんと立っているのも辛くなってきた。
A「……佐野さん。」
玲於「ん?」
A「ダメかもです………」
玲於「え、なに。」
A「気持ちわる…い……」
玲於「は!?………って、おい…っ!!」
私は玲於くんに身体を預けるように、
その場に崩れ落ちた。
*
(ここ…どこ……?)
気がつくと目の前には
知らない天井が広がっていた
ハッ
(そうだ。私、玲於くんと
駅に向かう途中で倒れて……
って、玲於くんは……!?)
起き上がると
私の身体はベットの上にあった。
ガチャ…
A「さ、佐野さん……!」
部屋のドアが開き、そっと顔を覗かせたのは
丁度探していた彼だった。
玲於「わり、起こした? 」
A「すみません…!私…っ」
玲於「いいから。もう少し寝てな。」
A「あの、ここは、、」
玲於「え……俺ん家だけど。」
やっぱり!!
じゃあ、このベットって玲於くんの、、
カアァッ…//
玲於「あ、勘違いすんなよ…!
俺ん家がたまたま近くだったから
仕方なく連れて来ただけで、
別に変な意味とかないからマジで…!」
慌てて訳を説明しだす彼、
私達は揃って顔を紅潮させる。
A「あの、本当ごめんなさい…!
飲み過ぎて意識無くすなんて…
ご迷惑おかけしました。」
玲於「別にいいよ。
俺もアイツらが飲ませてるの見てて
止めなかったのが悪いんだし。」
(ああ、大事な初日に何やってんの私。)
A「でも、どうやって私をここまで
運んで来てくれたんですか…?」
玲於「…おぶって来たけど。」
A「佐野さんがっ!?」
玲於「他に誰がいんだよ……」
(ああ…恥ずかしい……っ)
"顔から火が出る"という言葉があるが
正しく今の私がそれだ。
玲於「…まあ、もう少し休んでろよ。
俺、なんか飲みもの持ってくるから。」
A「ありがとうございます…っ」
ギィ……パタン。
彼が部屋を出ていくと
ドクン…
ドクン…
ドクン…
静かな部屋で
心臓の音だけがうるさく鳴り響いた
*
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紅愛*(プロフ) - 涼太大好きさん» 涼太大好きさん、こんにちは!いつもありがとうございます!かなり遅くなりましたが、本日少しお話を追加致しましたのでまた読んで頂けたら嬉しいです* (2018年8月16日 10時) (レス) id: 5acc3d870d (このIDを非表示/違反報告)
涼太大好き - めっちゃキュンキュンします 次の更新も楽しみです (2018年7月31日 8時) (レス) id: 2673571350 (このIDを非表示/違反報告)
紅愛*(プロフ) - 心音さん» 初めまして*なかなか更新出来ずに申し訳ありません…!これからも楽しんで読んで頂けたら嬉しいです! (2018年7月29日 17時) (レス) id: 5acc3d870d (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - ドキドキたまらないです(^ω^) 次の更新楽しみにしてます!! (2018年7月26日 2時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
紅愛*(プロフ) - 岩田玲於さん» お返事が遅くなりました!ファンだなんてもう嬉しい限りです!これからもご期待に応えられるよう頑張りますので宜しくお願い致します* (2018年7月22日 15時) (レス) id: 5acc3d870d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅愛* | 作成日時:2018年3月16日 21時