幼馴染さん 【緑×青】

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ふと、大倉に好きな人がいるのか気になって聞いてみたら、案の定おった。


わかってはいたけど、直接聞くと想像以上に辛いなぁ。



涙が静かに出てきた。


拭いても拭いても止まらないから思わず目の前にある大きい大倉の背中に頭を寄せた。



あまりに静かだと変に思われてまう。



涙が出てるのがバレないように、できるだけ自然な感じに応えた。



どうせ可愛ええ子なんやろなぁ。


大倉モテるもんなぁ。


自分で言って余計に悲しなってきた。


すると、今度は俺が聞かれた。


思わず大倉の腰に回す腕に力が入った。


言うか言わんか迷って、結局おる。って言った。



そしたら大倉は静かになった。



「……大倉？」


「…何もないで！


どんな子なん？」


「へ？どんな子？」


「そそそ！性格とか特徴とか、なんなら名前言っちゃってもええんやで！笑」



まぁ、普通の人だったら聞くよな。


そりゃ、気になるもんな。


どないしよ。大倉のこと言ったら気づかれるんかな？


「名前は言わへんよ笑


せやなぁ


よぉ笑って、よぉ食べて、よぉ寝て


そんでもって、よぉモテる人」



間違ってはない。



むしろ全部当てはまる。



「へぇ…モテるんや…


まぁ、頑張ってや！応援しとる！」



「…………おん、ありがとう。」



ほんのちょっと、気づいたかな？なんて思った自分が恥ずかしくなる。



好きな人からの応援ほど悲しいものはないんやな〜



あぁ、また涙が出てきたわ



今日の僕は涙腺弱いな〜



それから僕と大倉は他愛もない話をしながら帰路についた。

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