検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:37,762 hit

11 ページ11

自転車を漕ぎながら正門に向かうと、腕を組んで仁王立ちをしているヤスがおった。


あれ、絶対怒ってるわ。でも、ちっちゃいから可愛ええな。


「誰がちっちゃいや!」


「うわ!?ヤス!?」


ボーッとヤスを見てたら、いつの間にか目の前にいたヤス。


ほっぺた膨らましてるの無意識なんかなー。可愛ええな。


そういや、信ちゃんもそういう癖あったな〜


「何ボーッとしとんねん。どんだけ待ったんと思っとるんよ。」


「ホンマにごめん!!」


腰に両手を当てながらプリプリ怒ってるやす。


ごめん!っと手を合わせて頭を下げて謝った。


「ホンマやで!待ちくたびれて、章ちゃんと2人で行こって話まで出たんやで!!」


「ごめん…ってあれ?亮ちゃん帰ったんとちゃうかってん?」


ヤスとはまた違った声に違和感を覚えて、顔を上げるとそこには亮ちゃんが。


ヤスが誘ったんかな?


「あんな、章ちゃんが誘ってくれてん!だから一緒に待ってたんよ。」


「あー、なるほど…」


「ゴメンな。僕また植木鉢増やしたんバレてもうてん。それで信ちゃんに怒られてたんよ。」


俺を庇うように説明したマルちゃん。


なんか、ええお兄ちゃんて感じやな…


「…そーなん?」


「おん。」


ふーんと言ってジト目で見てくるヤス。


こりゃ、信じてへんな。ジト目かわええから別にええけど。


「植木鉢なんやけどな、花を咲かせるまでお楽しみの花やねん!」


「え!なにそれ!面白そう!」


「せやろ?章ちゃんそういうん好きかな思って持ってきたん!」


「え〜!めっちゃ好きー!!さすが丸やな!」



「やろ〜!」


何や、この2人。今からお花咲き誇るんちゃうか?ってなくらいにふわふわした空気出とる。


なんか、羨ましいわ…。


てか、さり気に何で手を握りあってるんよ。顔も近いし。


ヤスとマルって何で自然と距離近なるん。
2人ともお互いに好きなんかな…。


そう考えたらなんか、イラッとしたしモヤッともしたわ。

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
162人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

mimiajiove(プロフ) - 面白いです!!更新頑張ってください! (2018年9月10日 2時) (レス) id: 119d4e2b2d (このIDを非表示/違反報告)
悠希(プロフ) - ペンギンさん» ありがとうございます!! (2018年9月1日 22時) (レス) id: 5fe244e0ac (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - 更新がすごく楽しみです!これからも応援しています!頑張ってください! (2018年9月1日 2時) (レス) id: c34058457d (このIDを非表示/違反報告)
悠希(プロフ) - ありがとうございます!´`* 頑張ります! (2018年7月18日 18時) (レス) id: 5fe244e0ac (このIDを非表示/違反報告)
村岡雄貴∞鮭鮫蝉ぱぁぁん!! - 更新頑張って下さい! (2018年7月18日 18時) (レス) id: e50e2268b6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:悠希 | 作成日時:2018年6月4日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。