* うちのおーくらさん。 * ○ ∞・green ○ -8th。-

おーくらさんと、海。５ ページ5

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あ 「―――うわぁっ･･･!!」


亮 「すげぇ･････」



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透き通るような色の月。


それが、反射されて、海面に逆さまに月が映っていて。


その周りを取り囲む･･･キラキラと輝く星。



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全員が―――･･･その光景に釘付けになった。



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忠 「･･･ほら、綺麗やろ？


　 これが見たかってん、俺････」


あ 「すごい･････」


裕 「なんか、切なくなるな･･･綺麗やのに･･･」


章 「心が浄化されるような感じですねぇ････」



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綺麗な満月を食い入るように見ていた時。


ふと、近くで足音がしたので、振り返ってみると。


自分の車に戻ろうとする、すばるさんの姿が。



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あ 「ちょっ･･･、すばるくん!!


　 どこ行くのっ!?」


す 「この景色は、Aと大倉の二人でたっぷり楽しんだ方が意味あると思っただけや。


　 邪魔しちゃ悪いから、先帰るわー」


忠 「ちょっ、すばるくん!!」



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すばるくんの言葉を聞いてか、


近くにいたよこやまさんややすださんも、


それぞれ帰ろうと立ち上がり始めます。



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あ 「ちょっ･･･、よこちょ、章ちゃんっ!!」


裕 「すばるの言う通りや。


　 この景色は･･･二人でゆっくり楽しめ。な？」


忠 「横山くんまで･･･」



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―――更にあの後。


まるやまさんや、にしきどさん、むらかみさんも帰ってしまい。


気が付けば、私達二人っきりに。



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忠 「―――なんやねん、皆。


　 企画したんは俺やっちゅうのに、勝手な事ばっかして･･･」


あ 「たつ･･･」


忠 「･･･ごめんな？A･･･」


あ 「ううん。全然平気だよ？」



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―――･･･ねぇ？たつ･･･。


こんな事、今の状況じゃとても言えないけど･･･。


本当は、すごく嬉しいんだよ？


たつとこうして･･･、二人っきりで、こんな綺麗な景色見れて。



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不謹慎だって思われてもいい。


今はただ･･･皆が作ってくれたこの雰囲気を、大事にしたいだけ。



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あ 「―――ねぇ、たつ･･･？」


忠 「ん･･･？」



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あ 「････大好き。」


忠 「A･･･」



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―――重ねた唇は････


ちょっとしょっぱい、潮の味がした。



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