おーくらさんと、発見。4 ページ47
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―――・・・ですが、結局・・・・。
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あ 「はあっ・・・・はあっ・・・・」
忠 「はぁっ・・・・・」
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―――・・・・大人二人が必死こいても、
ピアスは出てきませんでした。
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あ 「うぅっ・・・・
たつっ、ごめんっ・・・・」
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これだけ探してもないという事は、
もう・・・諦めるしかないだろう。
不運にも、ドレッサーの近くにゴミ箱があったから・・・
何かしらの流れで、ゴミ箱に入っちゃったのかもしれません。
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でも・・・・
いずれにせよ、残るのは・・・
おーくらさんに対する、謝りの気持ちで・・・・
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あ 「ほんとに・・・っ。
ごめんね?たつっ・・・!!」
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涙で滲む瞳を隠そうと、
俯いて、なるべくおーくらさんと目を合わせないように言います。
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―――・・・すると。
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忠 「・・・何、俯いてんねん」
あ 「ふぇっ・・・///?」
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急にほっぺを優しく両手で包まれ、
上を向かされます。
目の前には、ドアップのおーくらさん。
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忠 「―――・・・泣くなや。」
あ 「だってっ・・・!!
たつが買ってくれた、大事なプレゼントだったのにっ・・・!!」
忠 「大丈夫やから。」
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親指で私の涙を拭いながら、
子供をあやすような優しい口調で、
私に言葉をかけてくれるおーくらさん。
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―――本当に・・・
本当に、このままでいいの・・・?
見つかんなくて、終わっちゃうのかな・・・?
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作者名:しょこら。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chocolat/
作成日時:2013年2月8日 0時