38.友達 ページ39
乃木｢がっこー何時に終わる？迎え行こっか？♡｣
A｢友達と一緒に帰るから大丈夫！｣
乃木｢そっか〜、俺Aががっこー行ってる間暇なんだけど｣
A｢んー、じゃあ私の部屋探索してていいよ｣
乃木｢え〜やらしー本とか出てくるかな♡｣
A｢出ません！もう、私をなんだと思ってるの…｣
呆れた顔でいると、いきなり乃木がにやっと口角を上げた。
乃木｢寝込み襲おうとするむっつりちゃん♡｣
A｢はい？？｣
納得のいかない顔で乃木のことを見つめると、｢え〜だって｣と話を続けた。
乃木｢寝てる奴のほっぺで遊んでたし、あれ俺の事襲おうとしてたんじゃないの〜？｣
ニヤつきながら言う乃木を前に、顔が赤くなっていくのが分かる。
乃木｢しかも…ふふっ、かわi｣
A｢わー！！やめてやめて！！私の卒アルでも何でも見たらいいから！！｣
慌ててそう口にすると、乃木は｢やり〜｣と笑った。
私は赤くなった顔を冷やすために紅茶を飲み干し、最後の一口を食べてから通学鞄を持った。
それと同時にタイミング良く家のチャイムが鳴った。
乃木｢ん？こんな朝早くに誰？｣
A｢あ、私の友達！｣
私が玄関扉を開けると、目の前には１ヶ月振りに会う友達の姿があった。
???｢A！！おはよう！｣
A｢おはよ〜！｣
乃木｢…え〜なんて子？｣
???｢…ね、A
その人誰？｣
A｢紹介するね！昔馴染みでイギリスでお世話になった…｣
???｢乃木修一？｣
A｢え、そう！よくわかったね？｣
???｢…ふふ、だってよく話してるじゃん｣
乃木｢へぇ〜？そんなに俺の話するんだ？｣
A｢い、いいでしょべつに…！
それで、こっちが友達の
乃木｢竜くんね、よろしく〜｣
竜｢…ほら行こ、早くしないと遅刻するよ｣
そう言って竜くんは私の手を握って足を進めた。
普段こんなことしないのに、今日はどうしたんだろ…。
A｢えっと、また後でね！｣
乃木｢…おー、｣
振り返ってそう言うと、乃木は力なく手を振っていた。
ーーー
なに、あれ。
友達だって聞いて普通に女の子想像してたけど、男じゃん。いやダメではないよ？ダメでは無いけど、手握るのはアウトっしょ。
それになんか睨まれた気がする…。
あー…
乃木｢納得いかねーなぁ〜〜…｣
ーーー
鬼灯竜くん、新キャラですね。
乃木のライバルになります。乃木、ファイト
ーーー
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作者名：霊来 | 作成日時：2023年7月27日 4時
