33.飛行機 ページ34
A｢お、おっきい…｣
私は目の前にそびえ立つ建物に目を丸くしていると、3人はまるで保護者のような目線を送ってきた。
乃木｢俺も最初はそんな感じだったなぁ｣
ロッティ｢あいつも歴としたお嬢様だからな｣
ユイ｢凄いよね〜｣
これからミズチさんとこの飛行機に乗せてもらうし…マジでミズチさん凄すぎじゃない？！
手配してくれたノーマさんにもお礼言わないと…！
ノーマ｢おはようございます｣
屋敷に入ると、ノーマさん1人だけが出迎えてくれた。
どうやらミズチさんは急用で席を外してるらしい。今度はもっと仲良くなりたいなぁ
ここでの思い出を噛み締めながら、私はエレベーターに乗って屋上まで上がった。
最上階です、と音声が流れてからエレベーターの扉が開く。その景色にまた目を丸くさせてしまう。
飛行機、でか…。
私は荷物を預けた後、ノーマさんにお礼を言うために声をかけた。
A｢あのっ、ノーマさん…ここまで良くしてくれて、ほんとにありがとうございます！｣
ノーマ｢…いえ、お嬢様が提案したことですので｣
A｢それでも手配してくれたのはノーマさんなので…
今度来た時は一緒に喋りながらお茶しませんか？｣
ノーマ｢……はい、是非。
楽しみにしています｣
ノーマさんは優しく微笑んでくれた。
ーーー
A｢うぅ…イギリスが小さい…｣
乃木｢また来たらいーじゃん？
長期休みが来るまで俺が日本に居てあげるからさ♡｣
A｢え…いいの…？サークルの活動とかあるんじゃ…｣
乃木｢大丈夫大丈夫、あいつらには許可取ってるから｣
そうなんだ…てかいいんだ…
A｢…乃木、ありがとね｣
乃木｢ん、どういたしまして〜｣
思えば最初、私はただ乃木に会いたいという思いだけでイギリスにやってきた。
そしたらほんとに会えて、シェアハウスすることになって…
今では隣に居るのが当たり前になってる。1か月前の私じゃ考えられなかったなぁ。
急に遠くに行って…かと思えば近くにいて…。
ほんとに乃木って、どこまでいっても分からない。
A｢…寝ちゃうの？｣
乃木｢ん〜？起きてて欲しい？♡｣
A｢おやすみ｣
乃木｢え？｣
これからも、乃木の傍にいれますように。
そして、みんなで笑いあっていけますように。
私はそう胸に抱いて、目を瞑った。
ーーー
乃木｢ねーA、まじで寝んの？
乃木くん寂しがってるよ〜？寂しいな〜？♡｣
結局寝れなかったのは言うまでもない。
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作者名：霊来 | 作成日時：2023年7月27日 4時
