24.デート ページ25
丁度いい時間になり、私たちは映画館に入った。
そこからポップコーンを買って席に着くまでは意外とスムーズで、上映まで楽しい時間を過ごしていた。
ちなみに私の左が乃木で、右はユイちゃん
今から見る映画は恋愛モノで、久々に会った2人が恋に落ちていく…ってお話らしい。
お馴染みの映画館での注意事項が映し出され、シアターが暗くなった。この瞬間っていつになってもワクワクする。
そこからポップコーンを食べつつ映画に集中していると、ふと左肩が重くなったように感じた。
横を見てみると、すぐ近くに乃木の頭があった。
ふわふわなおかげで当たっても痒くはない。
というか、最初会った時同様いい匂いする…。
それから乃木の頭を撫でていたらいつの間にか映画が終わっていたことは内緒で…！
乃木｢寝ちゃった｣
ユイ｢乃木さん寝てたの？！｣
A｢ガッツリ寝てた｣
ロッティ｢よくあの状況で寝れるな…｣
乃木｢いやー、映画館って暗いし静かじゃん？｣
ユイ｢一応音声は流れてるんだけど…｣
確かに、とみんなで笑ってから私はユイちゃんと目を合わせた。
A｢あー、私ちょっと疲れたから休憩したいかも｣
ロッティ｢そうか？じゃあこの近くなら…｣
A｢いいっていいって！私乃木と一緒に休憩しとくから先行っててよ〜｣
乃木｢え、まじ？｣
ユイ｢わ、分かった！ロッティ、行こう？｣
ロッティ｢じゃあ…17:00に時計下のベンチでいいか？｣
ロッティの言葉に私たちはOKサインを出して2人を見送った。
乃木｢…で、休憩すんの？｣
A｢んー、ゲーセンいかない？｣
困った時はゲーセンに行けって日本で習ったからね。
それにここのゲーセン広いって聞いたんだよね〜
ワクワクしながらゲーセンに向かい、中へと入る。
A｢か、かわいい〜！！｣
そんな私が最初に目を付けたのはばってん目のうさぎのマスコットキーホルダーだった。
前の人が取ろうとして諦めたのか、出口に近い位置にある。
A｢の、乃木！やりたい！｣
乃木｢ん、じゃ両替してくるから待ってて｣
ーーー
ま、やっぱあいつらを2人にさせるってことは俺らもこうなりますよね。
もうこれデートじゃん。意識しない訳なくない？
意識してんの俺だけ？
あんな嬉しそうに俺のカラー取り入れるし、お揃いの物上げたら耳まで真っ赤にしちゃってさぁ…
脈ナシって訳じゃなさそーだけど…
｢やめてくださいっ…｣
乃木｢………は？｣
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作者名：霊来 | 作成日時：2023年7月27日 4時
