15.潜入開始！ ページ16
A｢乃木おはよぉ｣
乃木｢おはよ〜♡｣
寝ぼけたままの目を擦りながら椅子に座ると、目の前に紅茶が置かれる。
目線を上げてみると、乃木は自信満々な顔で
乃木｢どお？気ぃ利くっしょ｣
と言ってきた。なんかいいことあったのかな？
A｢てか、どっか行くの？｣
なんとなくだけど、いつもと違う気もする。
早起きだし…？
乃木｢俺今からバイトなんだよね〜｣
A｢え、乃木バイトとかしてんの…？！｣
乃木｢してるしてる、日本で言ったらバーテンダーてきなやつ？｣
…は〜、乃木がバイト…ねぇ…。
じゃあ仕事着とかもあるってこと…だよね。
乃木はコミュ力あるし、明るいし、きっと沢山人が来るんだろうな…。
A｢…頑張ってね｣
乃木｢来る〜？俺のバ先｣
A｢行く｣
考えるより先に口が動いてしまったが、まぁ行きたかったしここはお言葉に甘えることにする。
私は紅茶を飲みほして、身支度を始めた。
ーーー
A｢お、おぉ…｣
乃木に連れて来られた場所は、The大人の場所だった。
みんなお酒を手にして笑いあっている。
というか私未成年だけど居ていいのかな…？
乃木｢お待たせ〜｣
バックルームから出てきたのはいつもの服にエプロンを身につけている乃木だった。
なんか、新鮮。
乃木｢…いつまで見てんの、そんなに俺が好き〜？なんちゃって♡｣
好きです。
って言えたらいいのにな〜！！
言えないからかれこれ10年以上片思いなんだよね…！！
???｢あ、修一じゃ〜ん？｣
乃木｢おー、ランさん久しぶり〜｣
修一…ランさん…？？
ラン｢最近顔出さないからやめたかと思ったじゃん｣
乃木｢俺も忙しいんでね〜｣
話についていけずあわあわとしていると、紫髪のロングの女性…ランさんと目が合った。
ラン｢…修一の彼女？｣
乃木｢え〜？どう思います？♡｣
A｢ちっ、違います！その、今日見に来ただけで…｣
ラン｢ぷはっ、違うって言ってるけど？｣
乃木｢ん〜？？｣
A｢乃木も誤解されるような言い方しない！｣
乃木｢俺はいいけどな〜｣
ラン｢うわ、こんな男好きになっちゃダメだよ？｣
優しい笑顔でそう言われる。
けどもう遅いです…。
ラン｢……ふーん｣
乃木｢え、なにランさん？｣
ラン｢いや〜？ちょっとその子借りていい？｣
……
A｢はい？！｣
ーーー
恋敵出現…？？
ーーー
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作者名：霊来 | 作成日時：2023年7月27日 4時
