“ My Cinderella girl 2 ” (ページ6)

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Episode56 ページ6

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｢A〜？誰だったの〜？え？永瀬廉じゃん。｣

｢いやフルネームやめろよ。(笑)｣

｢え、あたしのこと覚えてんの？｣

｢そら覚えてるわ。(笑)紫音ちゃんやろ？｣

｢えー記憶力すご。紫音でいいよ。永瀬廉。｣

｢だから永瀬廉やめろて。(笑)｣

コミュ力ばけもん同士のぶつかり合いを目の当たりにした。
昔からの友達並に普通に喋るんだもん。(笑)

｢じゃ廉て呼ぶわ。廉どしたの？｣

｢あ、お届けもん。鈍臭いのがおったからな？(笑)｣

な？って言いながら私の顔を見て箱を差し出してきた。

ちょっとだけ見える中身に絶句した。

…うそでしょ。

｢てか廉も入りなよ。3人でしゃべろーよ。｣

｢え、ええん？｣

｢家主なんか固まってるけど、あたしが特別に許可してあげるよ。｣

｢なんやねんそれ(笑)んじゃお邪魔しまーす。｣

｢早く準備してき？｣

私の横を通り過ぎる時に廉が小声で行った。

箱を開けると誕生日ケーキが入っていた。
ちゃんと“ HappyBirthday SHION ”って。
ろうそくだって2と5があった。

わざわざ買ってきてくれたの？

廉の優しさに胸が熱くなった。
ただの友達なのになんでこんなに優しくするの？
勝手に勘違いしちゃうじゃん…。

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