“ My Cinderella girl 2 ” (ページ47)

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Episode97 ページ47

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Kishi side

なんか暇だからランニングでもしようかな。
そう思って外を歩いているとAちゃんが居た。

ん？廉は？
今日誕生日じゃん。なんで一緒に居ないの？

え…泣いてる？
顔もめちゃくちゃ疲れてる。え…どうした。

いつもと様子が違うAちゃん。
居てもたってもいられなくて話しかけちゃった。

そしたら完全に泣いてんだもん。
やっぱり廉は居ない。どうしてだよ。

“誕生日おめでとう！”

これくらい伝えたかった。
でも誕生日に泣いてるんだから、話題に出しちゃ余計に苦しくなっちゃうかもしれない。
それに泣いているところを人に見られたくないよね。
そう思ったから人が少ないところに移動したんだ。

なんで泣いてるのかはめちゃくちゃ気になる。
でも聞いちゃったら、思い出してと悲しくなるよね。
とにかく早く笑顔になって欲しい。

だって君の笑顔が大好きだから。

元気になったAちゃんを家まで送る最中。
目線を感じて見てみると不機嫌な廉が居た。
今にも泣きそうなAちゃん。
絶対この2人なんかあったんだろうな。

｢お似合いやん。お幸せに。｣

冷たく言い放った廉。
なんで廉がそんなこと言うの？
Aちゃんのこと、あんなに好きだったのに。

絶対廉は勘違いしてる。
俺とAちゃんが一緒に居るから。

お似合いとか言われたのに全く嬉しくない。
どうしたんだよ、今日は2人とも。

俺の大好きな2人なんだよ？
だから2人には幸せになって欲しいんだよ。
だから俺はAちゃんを諦めたんだよ。

なんで2人してそんな顔してんだよ！！！

｢Aちゃん、ちょっと廉と話してくるわ！！もうマンションまで後ちょっとだから帰れる？ごめんね！最後まで送れなくて！！｣

そう言い残して俺は廉の後を追いかけた。

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