Episode78 ページ28
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Ren side
仕事を終えて帰宅すると家の前に見慣れた姿。
俺が待ってて欲しい人はお前じゃないねんけど。
「なあリナ。お前さ、何回言うたら分かるん??」
「ここ、家の前だよ?とりあえず入ろうよ。」
「だから、もう俺とお前はそういう関係じゃないって。これもう何ヶ月ゆーてる?なんでわからんの?」
「ここでは話せない。でも話を聞いてくれないと帰らないから。」
ふざけんなよ…この女はほんまなんやねん。
らちがあかんからしぶしぶ家に入れることにした。
「んで?話って何?」
後ろからついてくるリナが返事をせーへん。
は?マジでなんなん。俺ひまちゃうし。
「なあ、なにがしたい…」
後ろからリナが抱きついてきた。
すぐ離そうとしたのに手が思わず止まった。
「お、おい、なんで泣いてるん。」
…リナの肩が震えてたから。
こいつが泣いてるとことか見たことない。
俺の背中で泣いてるリナを離されへんかった。
「リナには、廉が必要なのっ、廉だけは味方で居てくれると思ってたのに…っ廉まで離れて行かないでよ…。」
何があったんか話さんのにずっと泣きじゃくるリナ。
これじゃ結局なにがあったんか分からへん。
「だから、なにがあったんって。」
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作者名:くらげちゃん | 作成日時:2021年9月26日 8時