THE:Bunkei ページ8
｢なぁA？メイド服買ったら着てくれる？｣
『え、やだぁ...』
パソコンを眺めながらそう口に出した彼はもう早5年ほどの付き合いになる私の彼氏。地元が同じで彼曰く″こうなるのは前世から決まってた″らしい。私は決められた通り彼の告白に前向きな返事を返した。
そんな彼が最近妙な買い物をしようとしてる。
『この前は猫耳だったでしょ？今度はメイド？次は何？ナース？』
｢ナースいいなぁ...｣
『聞いてますか〜？』
彼は画面上部の検索ボックスにナースと打ち込み、出てくる数多の検索候補を目で追ってる。
『なんで急にコスプレが好きになったの？』
｢別に特に理由はない｣
『あと私何選んでも着ないよ？』
｢え？なんで？｣
『逆になんで着ると思ったの？ポジティブなの？』
彼との交際はまるでもちもちのクレープのような心地よい布団に包まれて糖度控えめの生クリームをホイップされているような私にとって1番生きやすい温度で保たれているなんとも緩い関係だった。
ベタベタするタイプでもないし、したくないんだと思ってた。それなのに...
『...ねぇ？なにこれ？』
｢良く似合ってるやん！｣
まぁ1回着てみてよという口説き文句で頭から被せられたなんちゃってナース服。
｢看護師さんやって？｣
『あーダメですよ柿原さん、お部屋戻ってください？勝手に抜け出しちゃダメでしょ？』
謎のテンションで彼を寝室に連れていき寝かしつけようという魂胆でベッドに寝転がせた。脱いでやろうと服に手をかけると、柔らかく彼に手を握られた。
｢僕の彼女が看護師さんの設定がいい｣
『どういうこと？全然意味がわかんない。何を求めてるの？』
様子が変な彼はシュンと分かりやすくテンションを落としてベッドに潜り込んだ。ナース服のまま放置されて私は非常に可哀想な状態。
『朋哉...？』
｢...僕はもっと、Aと仲良くしたい｣
『今も仲良いよ？』
｢言葉間違えた。もっとカップルみたいなことしたい。一緒にデート行ってあーんとかしたいし、可愛い服着たAを可愛いって言いたい。｣
『なに急に...』
『もっとくっつきたいし、Aに好きって言われたい』
寧ろ苦手だと思ってた私からするとびっくり。そんなTHE カップル！みたいな事したかっただなんて。
『えっと...朋哉...？』
｢嫌や？こんな僕...｣
『好きだよ』
｢僕もAのこと好き｣
私の腕を引き寄せた彼は不安げな顔なんて嘘のようにニヤリと口角を上げた
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むう - めちゃくちゃ大好きです！これからも応援してます！ (2022年5月7日 22時) (
レス) @page37 id: 0b4c79d36c (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - りあさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします！ (2020年12月11日 17時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - モーニングルーティンの小説とても好きです。これからも更新楽しみにしています。 (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1311488687 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - かりんとうさん» 具体的なシチュエーションなどはございますか。あれば助かります。 (2020年11月3日 15時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 初めまして、良ければワタナベマホ君の小説を書いて欲しいです！！ (2020年10月30日 10時) (レス) id: 4f5e255211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴあ
| 作成日時：2020年3月11日 21時
