国木田独歩は腐男子でした

11話 ページ11

ドス「国木田サンの異能は手帳にかいた言葉を具体化する……ではありませんね？」

国「何故………」

ドス「あなたの異能を使えばこの世のすべてのものを出すことが出来るのではないですか？」

国「……違う」

ドス「そう、あなたの本当の異能は……」

『空間そのものに思い描くものを具体化する』
異能力デスネ？

国「っっ何故…！！」

ドス「あなたを知ったときから思っていました。武装探偵社に入っているのにその程度の異能力なんてあり得ないから。太宰治の『人間失格』、中島敦の『月下獣』。谷崎潤一郎の『細雪』。これらと比べるとなんだか少し物足りない。」

国「…………」

ドス「思ったのです。あなたは福沢諭吉によって異能を制限されているのだと」

国「……………」

ドス「つまり福沢諭吉から離れる、もしくは武装探偵社をやめればいいのではないかと」

国「それを伝えるために俺をここにつれてきたのか？」

ドス「ええ。」

国「ふん……」

国「………ところで……」

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