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「A、さすがに遅すぎひん？それに前回も厳重注意したし、こんなに遅れるはずは......」
心から心配ですといった表情をしてゾムが呟く。その言葉に数人は、同調するように微かに顎を引いて頷いた。
重々しい空気だけが満ちた部屋の中、突然電話の音が静寂を切り裂いた。
1コールめも終わらぬうちに受話器を持ち上げ、相手の言葉を待つ。
«お宅のお嬢さんの行方、知りたくないか？
......我々組さん»
受話器が壊れてしまいそうなほど力が入り、唇を噛み締めた。矢張り、誘拐かと思ったのも束の間、出てきたのはうちの組の名前。
ここまで条件が揃っていて分からない訳が無い、Aを組同士のいざこざに巻き込んでしまったのだ。
「何が目的や」
もしトップの首ならノコノコと出てきたヤツをとっ捕まえて洗いざらい吐かせるだけ
あの子に狙いをつけたのが運の尽きだから
だが、電話の相手は此方の言葉には応えず、お嬢さんは生きている、安心しろというと一方的に電話を切った。
予想の斜め上をいく対応に困惑が止まらない。敵対する組の輩じゃないのか？いや、組の名前を知っているならそうに違いないはず.....
「トン氏、凄い顔しとるゾ。肩の力抜け、ポジティブに考えようや。生きてる、それが知れただけ違うやろ？」
珍しいグルッペンの励ます言葉も、ぐるぐると回る思考に巻き込まれてしまい、俺には届かなかった。
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双雲銀(プロフ) - はくやさん» 二章完結までにここまで進めたかったからですね…なんでもっと計画的にやれなかったんでしょうかね…。はい、続編も是非お願い致します！ (2021年8月30日 22時) (
レス) id: 10dba7cb9a (このIDを非表示/違反報告)
双雲銀(プロフ) - 羽具さん» ありがとうございます…！ゆっくりにはなってしまいますが、第三章もどうかよろしくお願い致します！！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: 10dba7cb9a (このIDを非表示/違反報告)
はくや - 結構急展開なってる！？続編楽しみにしてます！ (2021年8月27日 9時) (レス) id: b44a4212c3 (このIDを非表示/違反報告)
羽具(プロフ) - 楽しみすぎる…!!!更新楽しみにしています！頑張ってください！！！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: a3fd2bf9c9 (このIDを非表示/違反報告)
双雲銀(プロフ) - 玉さん» 誤字失礼しました。見に余る光栄で、となっておりますが正しくは身に余る光栄で、です。ご迷惑をおかけしました。 (2021年8月18日 21時) (レス) id: 10dba7cb9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：双雲銀太 | 作成日時：2021年7月21日 16時
