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それから数日、私はまたいつも通りの日常へと戻っていた。
ひとつ明確に変わったことといえば、彼との距離が縮まったこと、か。
兎に角、特に大きな出来事もなく平和に過ごせていた。
＿＿＿＿つい、先程までは。
昼休憩を挟み、5時限目の時間割を確認すると『人間について』と書いてあった。
え、と頭が真っ白になった。
そのまま、5時限目に突入し、先生が入ってくる。らだ男先生だ。この授業はどの教科にも当てはまらないため、担任が授業をするそうだ。
どうか、悪い方向に転がりませんように、と心の中で祈り、授業に挑んだ。
むりむりむりむり、なにこの授業、地獄すぎる、よ。
授業内容は『人間に対する自分の意見を述べ、クラスと人と共有する』というものだった。クラスメートが発信する意見の内容はまるで、地獄。
「人間は生態系を壊し資源を無駄にし天地変動を引き起こした悪の権化です。
彼奴らがまだこの世に存在するということが信じられません。僕の御先祖様は彼奴らに飼育されていたらしいです。それがとても許せません。
政府は何故人間を庇うのでしょうか？僕はどうしてもそれが分かりません。」
等と難しい言葉を並べて、要は人間滅びろ、ということを易々と言ってしまう。
自分でも分かるほどに顔が青くなって、息が浅くなっていっているのがわかった。あまりの恐怖に言葉さえも出ない。こんな地獄の時間はさっさと終わってしまえと、そう願うしかできなかった。
「は、ちょっ、Aめっちゃ顔青いじゃん！？大丈夫！？今保健室連れてってやるからな！」
急に耳に飛び込んできたのはらだ男先生の声。救世主の登場、喜ぶべきことだが限界が来たのか、意識はそこで途絶えた。
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双雲銀(プロフ) - はくやさん» 二章完結までにここまで進めたかったからですね…なんでもっと計画的にやれなかったんでしょうかね…。はい、続編も是非お願い致します！ (2021年8月30日 22時) (
レス) id: 10dba7cb9a (このIDを非表示/違反報告)
双雲銀(プロフ) - 羽具さん» ありがとうございます…！ゆっくりにはなってしまいますが、第三章もどうかよろしくお願い致します！！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: 10dba7cb9a (このIDを非表示/違反報告)
はくや - 結構急展開なってる！？続編楽しみにしてます！ (2021年8月27日 9時) (レス) id: b44a4212c3 (このIDを非表示/違反報告)
羽具(プロフ) - 楽しみすぎる…!!!更新楽しみにしています！頑張ってください！！！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: a3fd2bf9c9 (このIDを非表示/違反報告)
双雲銀(プロフ) - 玉さん» 誤字失礼しました。見に余る光栄で、となっておりますが正しくは身に余る光栄で、です。ご迷惑をおかけしました。 (2021年8月18日 21時) (レス) id: 10dba7cb9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：双雲銀太 | 作成日時：2021年7月21日 16時
