14口目 ページ16
はるとA、これみて!
はると病院の向かいのタワーがライトアップされてるの
と、晴人から送られた写真は
綺麗な夜景を背景に一際目立つタワーの電光を撮っていた。
確かに、綺麗だ。
Aすげー綺麗だな
と返信すると、嬉しそうな顔をした天使のスタンプを送り返してきた。
…こいつ、なんか女の子みたいなんだよな…
「あ〜♡
なぁに?
その子、恋人??」
ベッドが軋む音がして、同時に背中の上に重みが…
「降りろよ…エヴァン…」
重みの正体は先程一緒に鍋を囲んだ赤髪のエヴァンだった。
ほんとになにしてんの…
「ねぇ、恋人?
Aくん、冴えない顔してんのに
案外やるじゃん♡」
「…うるさいな、男友達だよ。
恋人なんて出来たこともねぇよ」
「…へぇ〜、そうなんだぁ。
それは良かった♡」
「よ、良くはねぇよ…って何なんだよさっきから…
俺の事、馬鹿にしにきたのか…!?」
彼女いない歴=年齢の、俺からしたらもうその恋人って言葉だけで苦痛だわ…
はやくどっか行ってくれ…
ピロンと、着信音が鳴る。
晴人から返信が帰ってきたみたいだ。
俺はまた返信しようと画面を見ると、首筋辺りをねっとりと生暖かい何かが這っていった。
「うぎっ!?」
このざらついた感じは…
俺、もしかしてこいつに舐められた…?
「なにしてんだよ、エヴァン…!」
「ん〜味見?」
「は…?味見…?」
「僕さぁ、A君みたいな、
"ウブ"な人間の精気…大好物なんだよね♡」
「…は…何言ってんだよ
…っひ…ぅ…!?」
また、首筋をエヴァンの舌が這っていく。
ぴくっと肩が揺れ、変な声を出してしまいそうになる。
やばい、俺…もしかして…
狙われてる…よね…?
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作者名:みゅん | 作成日時:2020年4月25日 8時