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no side
一方の不参加組はシアタールームで待機していた。
ﾕｽﾞ「たたり姫が、が向こう側でよかったじゃないか。」
カリンの通り名についての話をしている。
ｺﾝｺﾝｯ
誰かがドアをノックした。
ﾊﾟｶ「おや。復活されたようですね。どうぞ。霧海様。」
ｶｲｺｸ「霧海…？」
カイコクがそう呟いた。2年前、行方不明になった友人の苗字なのだ。
「もしかして弟のほう…？」と呟いている。
A「失礼します。初めまして、霧海
ｶｲｺｸ「Aじゃねェか！？」
A「そうですけど…何で、オレの名前を？」
ﾕｽﾞ「カイさん、知り合いかい？」
ｶｲｺｸ「覚えてねェかい？」
戸惑うA。そうだろう。Aには、記憶がない。
まだ親の恐怖があるときにしか会ったことがないのだ。
しかし、トモヤからカイコクのことは聞いていた。
A「もしかして、カイにぃさん、ですか？兄ちゃんの友達の。」
ｶｲｺｸ「おう。おまえさんとも会ったことあるはずなんだが。」
A「えっ？オレ、記憶力良いほうなんですけど…」
ｶｲｺｸ「っ…覚えてないんならいいんでェ。悪いな。」
A「いえ…あの、皆さんの自己紹介、お願いしてもいいですか？」
そして、自己紹介が始まった。不参加組のみ。
A「あれ？ささやき実況のヒミちゃん？」
ﾋﾐｺ「え、そう、ですけど…」
A「オレ、霧の海だよ！会うのは初めましてだね！」ﾆｺｯ
ﾋﾐｺ「はい…！」
ﾎﾜﾎﾜ…
ｶｲｺｸ「二人の周りに花が見えるのは気のせいかい？」
ﾕｽﾞ「気のせいじゃないニャー。」
A「どうかしましたか…っアンヤだ！」
ﾕｽﾞ「お？Aはアン坊の友達かい？」
A「はい！アンヤもいるんだ…！」
画面越しにアンヤを見つめるAを、1人、複雑な心境で見ていた。
そう、カイコクだ。
ｶｲｺｸ「どこまで、覚えてねェんだ…？」ﾎﾞｿｯ
A「何か言いましたか？」ｷｮﾄﾝ
ｶｲｺｸ「いんや、何も？」
『うしろ、誰かいます』
アカツキが引っ張られ、その言葉が響いた。同時に、画面が消えた。
真っ暗に、なる。
A「ｯ、ﾔﾀﾞ…」
ｶｲｺｸ「大丈夫かい？」
A「ｯ、あ…」
ﾋﾐｺ「Aさん、出ましょう？」
ｶｲｺｸ「そのほうがいいな。伊奈葉ちゃん、頼む。」
ﾋﾐｺ「分かりました。」
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作者名：美術部 | 作成日時：2020年7月7日 21時
