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カリンside


源氏「見たね?」


ゴッ


A「っムラサキ、下がって!」

ムラサキ「あっおっとさん!」



アイツは、ムラサキちゃんを後ろに引っ張って前に立った。


何の迷いもなく、ムラサキちゃんの前に。



源氏「ダメだよ…余はいつもキラキラの…キレイな源氏先生なんだから」


ビュッ


ヒミコ「Aさん!!


ゴッ


A「マ…マキさん…!」



先生のことを、逢河さんがな…殴った!?



源氏「な、なんだお前ら…教師に…余にこんなことをして…

  何か言え!なに…か……………

  君は転入生か…?けしからん…早急にクラスと名前とたっ誕生日を…」


ゴッ


アカツキ「マキノさんすげえええ!」

ユズ「目だ。マキマキはな、5秒で相手を悩殺できる。」

A「!マキさん、ありがと。庇ってくれて!」


クスン クスン


A「ムラサキ…」

マキノ「…」モジャモジャ(ナデナデ)

ムラサキ「あ、ダメですぅもう汚いし…じ…人面瘡みたいだし…」

マキノ「…」アグン

ユズ「パーフェクトだ、マキマキ!」


――――――


ムラサキ「どんぞぉ。みなさんにも食べてほしくってぇこっそり作りましたぁ…

  ひとつは目つきのおっかないおっとさんに渡してくんなせぇ。」

アカツキ「アンヤくん、そういえば無事でしょうか…」

A「無事だよ!だって、アンヤだもん。」

カリン「平気でしょ。ムラサキちゃん、これ美味しい。

  …というかほっときなさいよ。そんなやつ。」

ムラサキ「で、でもぉ…起きたら言ってあげたいんですぅ。あたすにとって

  先生は十分キラキラの「源氏ヒカル」に見えたですぅ…」



ムラサキちゃん…じゃあ、私が代わりに4、5発殴るわ。



ムラサキ「ほんとに好きな人たちに食べてもらえて…あたすは幸せ者ですぅ。」

A「もう、時間なの…?」

ムラサキ「おっかさん、おっとさんもたちもあの…あのね、

  最後にぎゅってしてください…

  音楽が好きなおっとさん。あのね、相手のことを思えば絶対、

  その思いは届くって…おっとさんの、言う通り、

  ちゃんと皆さんに届きましたぁ…」

A「ムラサキ…オレも、ムラサキと過ごせてすっごい…楽しかったよ!」



消えていく。ムラサキちゃんと一緒に、学園も。


光に包まれて、空へ登っていった。

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作者名:美術部 | 作成日時:2020年7月7日 21時

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