梔子 伍

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次の日の夜、遂に2人がぶつかる。

Aは、日輪刀を右側に携え直す。


『．．．』


そしてただ静かに、羌瘣と妹との戦いを見守る。

その戦いに気付いた飛信隊が、丘へ登り始める。

登ってきてしまった飛信隊を、ある程度の距離で


『それより出るな。』

飛信隊｢！！｣


止める。

ただ2人の戦いを静観し、聞く。

しばらくし、

羌瘣と戦っていた羌礼が涙を流すと同時に、剣を、

白凰を落とす。

その日はその決着と戻ったことを見届け、皆天幕へ戻った。

次の日、飛信隊へ謝りまくる羌礼。


『．．．』


羌礼は、正式に飛信隊へ入ることとなった。


『じゃ、戻る。』

信｢おう。｣

瘣｢ありがとうな。｣

貂｢また無事で会おーな！！｣

信｢早く本来の飛信隊に戻りてぇ．．．｣

礼｢．．．．．．お主は、一体何者なんだ．．．？｣

『！』

瘣｢．．．｣

『．．．飛信隊副長の一人。．．．今は、自分の軍を率いて、他のところに布陣しているから、居ないけど。』

礼｢っ、違う！そーゆー事じゃなくて！！｣

『．．．君達とはまた違う、呼吸の使い手。』

礼｢違う、呼吸．．．？｣

『．．．．．．あ、そうだ。』

飛信隊｢？｣

『私、この前日輪刀がバラけたんだ。』

信｢は！？刀が！！？｣

『うん。．．．．．．多分、松左が逝った時．．．』

飛信隊｢っ．．．｣

『．．．で、この新しい日輪刀、まだ抜いてないから、色変わり見したげる。』

信｢！！｣

飛信隊｢色変わり．．．？｣

『よく見ててね。』


Aが左手で日輪刀を抜き、皆に見せる。

ｽﾞｽﾞｽﾞと、純白に染っていく刀身。


飛信隊｢おぉお．．．！｣(感動)

礼｢不思議な刀じゃ．．．｣


悪鬼滅殺の文字も、相変わらず入っている。


『じゃ、またね。』

信｢おう。ありがとうな。｣

瘣｢ありがとう｣

『うん。』


今度こそ、Aが戻る。


御神｢！おかえりなさいませ！！｣

天･実｢｢おかえり〜｣｣

『ただいま。』


それからしばらくし、年明けと同時に、六大将軍復活の報せが入る。


『六将が．．．』

実｢復活．．．｣


Aは王宮に呼び出され、御神隊10名程と共に戦線を一時離脱。

王宮に着いてすぐ、Aは一人で政の元へ。

ガチャ


政｢！｣

『．．．どうかしたの？』

政｢あぁ．．．いきなり呼び出してすまないな。
実は、Aに六大将軍の一角を請け負って欲しいんだ。｣

『！！！』

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