梔子 伍

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次の日の明朝、鄴へ戻る。


松｢．．．！．．．もう戻るの？｣

『！！．．．おはよう、松左。』

松｢うん、おはよう。｣

『そろそろ．．．戻る。』

松｢そっか．．．お互い頑張ろうね。｣

『うん』

松｢勝って美味しいお酒飲も！！｣

『そうだね』(ﾆｺ

松｢！！うん。｣(ﾆｺ

『じゃあ．．．戻るね。』

松｢気をつけて。｣

『うん。
．．．行くよ、珀琉。』

珀｢御意。｣


二人で馬に跨り、鄴へ戻る。

馬で帰ったため、少し日がかかった。


『．．．．．．』


戻ると、鄴救出へ来たはずの兵達は沈黙。


『．．．(なんと分かりやすい．．．)』

天｢！おかえり。｣

『ただいま』

蒼｢！！おかえりなさいませ！！｣

『ただいま。』

天｢状況は．．．見ての通りですわ。｣

『うん。
．．．少し桓騎の所へ行ってくる。』

天｢．．．少し休んだらどうだ？｣

『平気』

天｢．．．そうか。分かった。｣


珀琉と楓を戻し、Aだけで桓騎の元へ。


『．．．』(ｼｭﾀｯ

桓｢．．．！．．．おぉ、おけーり。王華嬢。｣

『うん。
．．．兵糧の差は確定だね。』

桓｢おう｣

『．．．．．．いつ燃やそうか．．．』

桓｢！！？｣(ｶﾞﾀｯ

『？』

桓｢まさか、王華嬢もイナゴの時に．．．｣

『うん。』

桓｢ははっ、流石だわ．．．｣(座

『王翦のとこもだもんね』

桓｢そこまで．．．｣

『うちはあっちに合わせて動かすよ。』

桓｢おう。｣


数日後

鎹より、楊端和達が棱陽を勝ち取ったとの伝達が入る。


『そうか．．．被害は多くとも、端和もバジオウも無事か．．．良かった．．．
ありがとう。』

鎹｢ｶｧ｣(ﾊﾞｻｻｯ


一声鳴き、鎹が飛んでいく。


『．．．(後は閼与か．．．にしても．．．随分と手こずっているようだね、王翦の兵は。)』


また数日後


『．．．それは本当？』

鎹｢ｶｧ！｣

『そっか．．．やっと動いたか．．．』


王翦率いる中央軍が動き出す。

無傷の３万が。

次の日の朝


『．．．．．．』


耳飾りが一つ壊れていた。


天｢何かあったか．．．って．．．それ．．．｣

『．．．壊れてた。』

天｢やな予感しかしねぇやつじゃん。｣

『はぁ．．．』


その日の夜には、王賁が深手を負ったとの伝達が入る。


『．．．死んではいなんだね？』

鎹｢ハイ。確実ニ。｣

『良かった．．．ありがとう。』

鎹｢ｶｧ！｣


さらに数時間後


『！．．．おや。』(ﾆｺ


焦げ臭い匂いと、上がる煙。

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