梔子 参

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『．．．干央も、わざわざありがとうね。』

干｢いえいえ。｣

『．．．．．．へい。』

平｢．．．私ですか？｣

『．．．』(ﾁﾘｯ

平｢昌も君もなく．．．何故そこを切り抜いたんです．．．｣

『ぶん』

文｢．．．あ、え？｣

平｢あぁ．．．もういっそ "啓" か "楚子" と呼んでください。｣

介｢！？｣

『けい？そし？』

平｢ "へい" って最早呼び掛けじゃないですか。なんかチャラい人の。｣

『．．．．．．確かに．．．』

平｢何も考えてませんでしたね．．．？｣

『うん。』

信｢サラッと認めたな。｣

王騎｢最近抜けてきましたからねェ。すっかり馴染んで慣れてくれているようで何よりです。｣(ｺｺｺ

信｢えぇえ．．．雑になってねェか．．．｣

『．．．啓、』

平｢！はい。｣

『．．．ずっと疑問だったのだが．．．』

平｢？｣

王騎｢．．．？｣

『．．．何で私には敬語？』

信｢確かに．．．｣

介｢言われてみれば．．．｣

平｢そうですね．．．王騎将軍の娘御で、とんでもない才能を持ってらして、大王様の御友人だから．．．ですかね．．．？｣

信｢疑問形｣

平｢割と無意識です。｣

『ふむ．．．』

平｢．．．嫌です？｣

『いや、別に。』

平｢．．．？｣

王騎｢？｣

信｢？｣

『．．．．．．眠い。』

平｢ぶっ飛びましたな。｣

『．．．敬語無くてもいいから。どっちでもいいけど。』

平｢戻った。はい。｣

王騎｢．．．(Aからの、一定以上の信頼．．．そして、自分の下につく者では無いという．．．同格か、それ以上の証．．．
これは．．．驚きましたねェ．．．)｣

『．．．あ、』

皆｢？｣

『．．．これから戻らないと？』

信｢．．．だな。｣

『あ"ー』

貂｢い"ー｣

松｢．．．う"ー｣

廉頗｢えぇ．．．またお預けか．．．｣

貂｢信は案外深手だからもうちょい残らせるけどね。｣

信｢えっ｣

『！』

貂｢だからこそ、Aには戻ってもらわないと。｣

『あ"ー．．．』

貂｢お願いねー、副長。将軍。｣

『うぅ．．．』

平｢頼むぞ、王華将軍。｣

『えー』

平｢．．．Aさんの方がいいですか？｣

『！』

信｢！？｣

王騎｢！！｣

『．．．テキトーに使い分けて。呼び捨てでいい。』

王騎｢！｣

平｢はい。じゃ、頼むぞ、A将軍。｣

『うー．．．はい．．．』

貂｢よっしゃ！｣


次の日、咸陽から魏攻略に戻り始めた。



―――

続編行きます！

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