梔子 参

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関｢．．．｣

『．．．』

賁｢．．．｣

番｢．．．｣(汗)

『．．．』

関｢．．．｣(汗)

賁｢．．．A、そんなに無言の圧をかけてやるな。ちゃんと自己紹介させるから。｣

『．．．うん。』

賁｢いきなり連れてきてすまんな。｣

『．．．うん。』

賁｢．．．関常、自己紹介しろ。｣

関｢．．．はい。王翦様の軍より、若の隊に派遣されてきた千人将の関常です。以後お見知り置きを。｣(ﾍﾟｺ

『．．．そう。』

関｢王華お嬢様。｣

『．．．』

松｢(警戒してるなぁ．．．)｣


関常が、下げていた頭をあげる。


賁｢っ！待て！！｣

関｢え｣


Aと関常の目が合う。


賁｢(遅かった．．．)｣

関｢っ．．．(美しく澄んでいるのに．．．奥の奥、深いところにドス黒い何かがある．．．)｣

賁｢すまん。｣

『．．．追い出して。』

関｢！？｣


関常が外に出される。


『．．．実弥、』

実｢ん？｣

『いきなり来てくれてありがとう。戻っていいよ。』

実｢！あぁ、そうだったな。｣

『教育よろしく。』

実｢任せろォ。んじゃ戻るけど、無理すんなよ？｣

『うん。』


実弥は先に帰る。

それから少し話し、解散になった。

それからさらに一月余り後、復帰して、機能回復がてら前線で体を張っていた時だった。


柳｢A様、また兵を一万、持っていかれるそうです．．．｣

『．．．どこに。』


如何わしいとでも言いたげな顔をして言う。


柳｢それが．．．太原だそうで．．．｣

『極北じゃん。』

柳｢はい．．．｣

『おかしいな．．．とりあえず、御神隊･御神軍からは誰一人出させないで。飛信隊や玉鳳隊なんかからも。』

柳｢御意。｣


それからまた日が経つ。


柳｢．．．A様．．．｣

『？』

柳｢戦とは関係ないのですが．．．その．．．山陽長官が太原で謀反を起こして．．．｣

『謀反？』

柳｢はい．．．それで．．．"国" を宣言してしまったようでして．．．｣

『えぇえ．．．』

柳｢"毒"と言う国だそうで．．．｣

『あい．．．毒か。』

柳｢はい。｣

『．．．よろしくないねぇ．．．』

柳｢えェ．．．｣


また日が経ち、今度は、楚軍が国境を侵して来たそう。


『．．．まぁ、楚にとっては好都合か．．．』

柳｢国をはさめますもんね．．．｣


さらに数日後、騰が来る。


騰｢お嬢様｣

『！騰。どうした？』

騰｢少しお話よろしいでしょうか。｣

『うん。』

騰｢ありがとうございます。｣


天幕の中に入る。

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