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麃公「これは直感じゃがなァ、ここが本命では無いかもしれぬ。」
『...』
麃公「儂はあれを追う。ここを頼めるかァ?王華
『...引き受ける。』
麃公「そう言ってくれると思っておったぞォ!!
ここを頼む。全て、お主に託す。」(拱手)
『相分かった。』(拝手)
麃公が、三千程を連れて行く。
その中に、飛信隊もいた。
残った3万強を、Aが率いることとなった。
Aは直ぐに、その3万強の中に、御神隊を散らした。
自分の傍に、十人だけ残して。
『陣形を変える。完全守備+滅殺の "花弁の陣" だ。』
柳「ハ。」
合図の旗をあげる。
すると、秦軍が動き出した。
少しして、陣形が整う。
慶舎「(こ、これは...)」
"花弁の陣"
それは、Aが考案した完全守備の陣形である。
上から見ると、まるで花弁が幾つも並んでいるように見えることから、そう名付けた。
一見、あるように見える隙は罠であり、敵が攻めてきた場合、滅殺出来るよう出来ている。
無論、数あるそこには御神隊もいる。
言わば、鉄壁の陣形である。
その日から、その陣形で睨み合いを続けた。
『...』
パキンッ
ハラッ
『!!!』
Aが将軍として指揮をとり始めて5日の昼下がり。
髪飾りが、髪留めが壊れ、落ちる。
Aの髪が下りる。
『...』
目を見開くA。
『...詩、』
詩「...」
『何か、伝達は...?』
詩「マダ、何モ...」
『来たら直ぐに...』
詩「分カッタ。」
少しすると、伝達が入る。
詩「...麃公、討チ死ニ...信、咸陽ヘ向ケテ、残ッタ兵ヲ、率イル。」
『...そう...ありがとう。』
詩「ウン。」
その日の夜、
『柳』
柳「はい。朝にはお戻り下さいませ。」
『うん。』
Aはまた、王賁の元へ。
パサッ
賁「!」
『...』
賁「!!...疲れているだろう。横になれ。」
突っ立って、心做しか悲しそうな色を顔に浮べるAに、そう言う王賁。
Aが横になる。
王賁も横になる。
賁「もう寝てしまおう。明日もある。」
『...うん。』
Aを寝かし付ける王賁。
Aが眠りにつくと、そっと立ち上がり、天幕の外へ出る。
番「賁様...?」
賁「...詩はいるか。」
詩「...」(チョコチョコ
チョコチョコと、王賁の元へ歩いていく詩。
賁「...誰が討たれた?」
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宵桜の館(プロフ) - 高木さん» 今のところ、誰オチとかは考えて無いですwありがとうございます!そうしてみようと思います!! (2021年10月11日 21時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
高木 - いーですね!連れて行くか連れて行かないでいーですよ(o^^o) (2021年10月11日 21時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
高木 - はい!この話鬼滅の話でてくるのすっかり忘れてました笑キングダム目線がいいですこれってオチとかいるんですか? (2021年10月11日 21時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 高木さん» ご意見ありがとうございます!!出すシーンと出さないシーンですか...いいですね!例えば、戦毎とかで連れていく連れて行かないとかですか? (2021年10月11日 20時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 花奏さん» ご意見ありがとうございます!確かに...どうなることやらwwありがとうございます! (2021年10月11日 20時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵桜の館 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yozakura_hmp/
作成日時:2021年10月5日 0時