梔子 弐

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廉頗が、蒙驁の砦へと攻めに入る。


隆国｢(お嬢様．．．林の表の方が敵の手に落ちています．．．！まだ待機なのですか．．．！？)｣


左右に分かれた御神軍は、既に林の中で気配を殺して待機中。


『．．．』


少しし、雨が降り始める。


『！』

隆国｢！｣

柳｢！｣

炎｢！｣

『．．．』


さらに、輪虎が討たれる。


詩｢カァー！輪虎･信ガ討チ取ッタリ〜！！｣

『！』


廉頗はどんどん、砦を上がっていく。


隆国｢(お嬢様っ．．．！！)｣

詩｢マダ待テ。｣

隆国｢！！詩．．．｣

詩｢Aハ、時ヲ伺ッテイル。然ルベキ時ヲ。｣

隆国｢．．．｣

詩｢ソノ時ガ来レバ、スグ、動ク。ソレガデキルヨウニ、今、隆国ヤ軍ハ場所ニツイテイル。｣

隆国｢．．．｣

詩｢マダ待テ。｣

隆国｢．．．分かった。｣


また時が経つと、蒙驁が砦を登りきり、蒙驁と対峙。

一騎打ちが始まる。

それから少しし、介子坊が登っていく。

姜燕の軍もだ。


『追う。』

柳｢ハ。｣


隆国の方へも


詩｢！カァ！｣

隆国｢？｣

詩｢介子坊ト姜燕ノ軍ヲ追エ。全軍デ。後ロカラ。逃ゲ場ヲ無クスヨウニ。｣

隆国｢分かった。行くぞぉ！！｣


御神軍が動き出す。

先に上までついた二将が暴れ出す。


『柳』

柳｢ハ。｣

『逃げ場のないよう御神軍で砦を囲ってしまえ。』

柳｢ハ。｣

『蒼炎』

炎｢ハ。｣

『正御神隊三百、着いて参れ。暴れている四天王筆頭を討つ。』

炎｢！！ハハァ！！｣


A達は登っていき、他の御神軍は砦を包囲し始める。

ぐんぐん進んでいく介子坊の前に、Aが立ちはだかる。


恬｢Aちゃん！！｣

秦兵｢王華様！！！｣

廉頗｢(王華？)｣(ﾋﾟｸｯ

介子坊｢なんじゃ小娘ェ！！！｣(ﾌﾞﾝｯ

『．．．』


武器を受ける。

介子坊の動きが止まる。


介子坊｢貴様．．．｣

『蒼炎邪魔だてを入れるな。出来るな？』

炎｢ハ。お任せを。やるぞお前らァ！！｣

御神(郭)｢オオォォオ！！！｣


介子坊との一騎打ちが始まる。

が、攻撃を何発か捌いてすぐ、


『(水の呼吸･壱ノ型･水面斬り)』


介子坊の首が飛ぶ。


廉頗･驁｢｢っ！！！｣｣

恬｢．．．｣(ﾎﾟｶﾝ


反対から、姜燕が突っ込んでくる。


姜燕｢殿ォ！！！｣

廉頗｢姜燕！！｣

姜燕｢ハハァ！！｣

廉頗｢やめじゃ。帰るぞ。｣


秦軍･魏軍･廉頗軍共に衝撃が走る。

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