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『私は、この世界の人間じゃない。』
賁「...は?」
『飛ばされたの。鬼に。』
恬「...鬼?」
『...私は、鬼殺隊だった。名前の通り、鬼を滅殺する隊。』
賁「...」
『鬼とは、元は人であり、鬼舞辻無惨という存在の血液が体内に入ることで、鬼化し、人を喰う存在。
個体によって戦い方は大幅に異なり、中には厄介な血鬼術と呼ばれるものを使うのもいた。
その強さも、鬼によりけり。』
恬「...」
『日を浴びることが出来ず、夜にのみ活動し、人を襲う。悲劇を、恨みを、悲しみを産む存在。
日輪刀と呼ばれる特殊な刀で首を刎ねるか、太陽の光を浴びさせることでしか、滅することの出来ない、言わば不老不死の存在。』
賁「...」
『そんな鬼を、狩り、滅殺すべく動く組織があった。
それが、鬼殺隊。
鬼殺隊を代々まとめているのは産屋敷一族の当主であり、尊敬・敬愛等の念を込め、お館様と呼んでいた。』
恬「お館様...」
『お館様は、慈愛に溢れ、誰よりも鬼舞辻を憎み、私たち鬼殺隊士を子供達と呼んでくださった。一族から鬼が出たことによる、呪いで、長く生きられず、お体の弱い方だった。
何百人も、千をも超える鬼殺隊士の名と生い立ち全て覚えていらした。死んでしまった、隊士でさえも。
動けなくなってしまうまで毎日、死んだ隊士の墓参りを欠かしたことがなかった。』
賁「...すごいな。」
『うん。
そして、お館様の次に偉いのが、柱と呼ばれる存在。鬼殺隊士の中でも並外れて強い存在。
私は、その一人だった。』
賁・恬「「!!」」
『..."階級を示せ"』(グッ
手の甲に、"神" の文字が出る。
恬「手の甲に...」
『...これは "藤花彫り" と言って、鬼殺隊での身分、階級を示すもの。
階級は、下から順に
癸・壬・辛・庚・己・戊・丁・丙・乙・甲
とあり、その上に柱がいる。
柱は、何の柱かにより、文字が異なる。
私は "神柱" だから、神。』
賁「...その何柱というのは何で決まるんだ?」
『何の呼吸を使うか。』
賁「...あの火やら水やら雷やらが出るやつか。」
『うん。私は例外、というか、ありえない事なんだけど、全ての呼吸が使える。』
恬「え、すごい。」
『でも、私は "神の呼吸" を生み出し、よく使用していたから、神柱。
炎の呼吸の使い手なら "炎柱" 、水の呼吸の使い手なら "水柱" 、雷の呼吸の使い手なら "鳴柱" みたいになる。』
賁「ほう...」
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宵桜の館(プロフ) - 高木さん» 今のところ、誰オチとかは考えて無いですwありがとうございます!そうしてみようと思います!! (2021年10月11日 21時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
高木 - いーですね!連れて行くか連れて行かないでいーですよ(o^^o) (2021年10月11日 21時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
高木 - はい!この話鬼滅の話でてくるのすっかり忘れてました笑キングダム目線がいいですこれってオチとかいるんですか? (2021年10月11日 21時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 高木さん» ご意見ありがとうございます!!出すシーンと出さないシーンですか...いいですね!例えば、戦毎とかで連れていく連れて行かないとかですか? (2021年10月11日 20時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 花奏さん» ご意見ありがとうございます!確かに...どうなることやらwwありがとうございます! (2021年10月11日 20時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵桜の館 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yozakura_hmp/
作成日時:2021年10月5日 0時