六挺:除霊終了 ページ7
☆
〜A side〜
祖母)「A、Aちゃん、終わったよ」
ばぁちゃんの声で目を覚ますと、
やはり私は
畳の上に倒れていた。
除霊されている間って
毎回意識飛ぶ。
ほんと、気味悪いったら・・。
でも身体は軽くなった。
さっきまで わきゃわきゃ騒いでいた
おじさん幽霊の姿がない。
声も。気配すら感じない。
彼は
ばぁちゃんの力によって
無事 成仏したようだ。
私が帰宅してから
丁度 １時間が経とうとしていた。
A)「ばぁちゃん ありがとう・・・」
私が起き上がりながら
お礼を言うと
彼女は優しく微笑む。
でも だいぶ疲れているようだった。
祖母)「そろそろ術を強めるべきかねぇ」
ばぁちゃんが ぽつり呟く。
「術」とは
できるだけ霊を身体に
近づけないようにする結界のようなもの。
私は、生まれたときから
祖母の術によって守られてきたのである。
祖母曰く、
その結界が無くなると
私の身は
とてつもなく危険な状態になるらしい。
「Aちゃんは特別な魂だからね、
もしかしたら・・・幽霊以外のモノにも・・・」
そう言葉を濁らせた ばぁちゃんの苦笑いを
私は忘れることができない。
・・・やっぱり呪われた一族だ。
祖母)「今週末に結界張ってあげるから
それまで これを持っておきなさいな」
霊具をタンスの引き出しにしまい終えた祖母が
白い数珠を持ってきた。
微力だが霊よけの術がかかっているらしい。
学校に数珠持って登校？ぅわぁ。
でも
A)「・・・ありがとう。
ごめん、いつも迷惑かけて」
除霊、術がけ。
ばぁちゃんのような上級の霊媒師でも
その身体、精神にかかる負担は大きい。
私も、少しでも
自分のことは自分で守れたらいいのに
そんな力があるはずもなく。
・・・ただひたすらに
謝る事しかできなかった。
祖母は、しばらく
黙って私を見つめていた。
そして、また
優しく微笑んで、
祖母)「ばぁちゃんは、
Aちゃんが迷惑かけてるなんて
一度も思ったことないよ？」
白くてしわくちゃの、温かい手が
私の頭を撫でた。
祖母)「Aちゃんは
神様から素晴らしい力を授かった
特別な魂なんだよ。
・・・ばぁちゃんは嬉しい」
・・・
・・・・ばぁちゃん。
A)「ー」
そのときだった。
棕)「ばぁちゃん助けてぇぇぇ」
玄関から、
棕櫚の叫び声が響いた。
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スズラン(プロフ) - アーシェ£さん» いえいえ！ですが、楽しみに待ってます！ (2015年5月11日 18時) (
レス) id: 0e2db3a51c (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - スズランさん» すみません今週中には更新いたします！ありがとうございます！ (2015年5月11日 18時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
スズラン(プロフ) - いつ更新されますでしょうか？続きが気になります！ (2015年5月11日 18時) (レス) id: 0e2db3a51c (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - 白紙さん» ほんとですか！嬉しいですありがとうございます！頑張ります^^！ (2015年1月10日 11時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
白紙 - すごい読みやすくて面白いです！投稿頑張ってください。 (2015年1月8日 12時) (レス) id: 28fb1f4f57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逃避 x他1人 | 作成日時：2014年10月27日 1時
