十三挺:病夜(やみよ) ページ14
ばぁちゃんのことを考えた。
何故祖母は倒れたのか。
病院へ通うような病気を患っているわけでもない。
彼女は至って健康なはずだ。
そこで一つ
思い当たる節があった。
疲労が原因なのでは？
もし、除霊による
精神的・肉体的疲労が原因なら。
A)「・・・・」
ー私のせいだ。
私がいつも
ばぁちゃんに頼って
無理させたからだ。
あぁ、ばぁちゃん
ごめんなさい。
私が霊感とかなければ
きっと
ばぁちゃんはもっと楽な生活が
送れたはずだ。
そもそも私がいなければ
よかったんじゃないか？
存在しなければ。
考えすぎなのはわかってる
でもそう思ってしまう。
夜、一人になると
いつも考えてしまう。
この家の中で
一番 霊を連れて帰ってしまうのは私だ。
そして毎回
周りの人に迷惑をかけてしまう。
霊だけ集めて、
除霊ができるわけでもないし
ただ霊感があるだけで特別な力もないし
日常生活の中で誇れることもない。
自分の存在意義がわからない。
学校生活も楽しいことないし、
明日が来るのも
嫌で嫌でしょうがない。
・・・
A)「・・・死にたい」
ぽつり、呟いた。
軽く言ってはいけない言葉なのはわかってる。
でも最近 毎晩
そう呟いてる。
今夜も言ってしまった。
頬はいつの間にか
涙で濡れていた。
罪悪感に捕らわれ
しかし少しスッキリもした。
おかげで
立ち上がれるようになった。
ほら。
A)「・・・寒い」
身体は冷え切っていた。
夜はやはり
どんな季節でも冷える日は冷える。
早く部屋に戻って寝よう。
布団を抱えて
部屋を出ようとした。
そのとき
今までに感じたことのない
悪寒が背筋を走った。
歩き出そうとしていた足が
凍ったように動かなくなる。
目の前に
見知らぬ男が立っていた。
「手伝おうか？」
そう言って微笑む目は
まどろむ猫のように細く、
古びた着物を纏い
寒そうな裸足で
髪は後ろで束ねている。
明らかに霊体。
明らかにこの時代の格好じゃない。
そして
目の前の男の声は
数時間前に
襖の奥で聞いた
「あやかし」の声だった。
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スズラン(プロフ) - アーシェ£さん» いえいえ！ですが、楽しみに待ってます！ (2015年5月11日 18時) (
レス) id: 0e2db3a51c (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - スズランさん» すみません今週中には更新いたします！ありがとうございます！ (2015年5月11日 18時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
スズラン(プロフ) - いつ更新されますでしょうか？続きが気になります！ (2015年5月11日 18時) (レス) id: 0e2db3a51c (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - 白紙さん» ほんとですか！嬉しいですありがとうございます！頑張ります^^！ (2015年1月10日 11時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
白紙 - すごい読みやすくて面白いです！投稿頑張ってください。 (2015年1月8日 12時) (レス) id: 28fb1f4f57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逃避 x他1人 | 作成日時：2014年10月27日 1時
